近隣訴訟に勝者はいない | マンション管理士がゆく 

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マンション管理士・行政書士 西脇マンション管理士事務所

人間の4大本能は、食欲・生殖・闘争・攻撃であると言われています。闘争は人間の本能であり、ともすれば人は攻撃的な選択肢を選びがちになります。


その方が高揚感や充実感を感じて心地よいかもしれませんが、決して満足のゆく結果は得られないと思います。


近隣や職場など長期的な関係が継続する当事者同士のトラブルでは、訴訟のような敵対的、報復的な手段は決して紛争の解決方法とはなりません。


訴訟は、お金と時間の浪費を伴うだけでなく、勝っても負けても近隣関係を破壊します。ゆえに近隣訴訟に勝者など存在しないと思います。


夫婦や親子、兄弟などのトラブルの場合には、「雨降って地固まる」ということも稀にはありますが、近隣関係の場合には、そのようなことは決して期待できません。


「雨降って泥沼が出現する」だけです。時には、それが傷害事件や殺人事件にも発展します。



だからこそ、攻撃(訴訟)する視点から、話し合いへの解決とシフトしていく必要があるのではないでしょうか。



どんな揉め事にも必ずお互いが満足できる解決策が存在するはずです。またはあるかもしれないと当事者に感じてもらうこと、それが解決のスタートになると思います。