「お金」には三種類あるのをご存じですか?


★ 額に汗して稼いだお金=これを《キン》と言います。

以前、私の知り合いから、「息子が大学に入るのでお金を貸して欲しい」と言われました。


「あんた、いい加減な事いうたらあかんで。子供が生まれたなら、将来この子を大学に入れて・・・と考えて貯金していく、これが子を持つ親の考えと違うか?」


「他人(ひとさま)から借りたお金で大学に行かせても、子供は親の後ろ姿を見て育つから、ろくに勉強もせんと遊びよると思うよ。」


「親が『額に汗して』一生懸命に稼いだお金=キンだから、子供も一生懸命勉強するのと違うか?」


★ 株やギャンブル、宝くじ等で当てた「棚からぼた餅」のお金は《カネ》と読みます。


「カネは天下の回り物」と言われる様に、一時的には手元にありますが、いつの間にか無くなってしまいます。今年10月までのバブル期は、正にカネが世の中をグルグル回っていたのですね。


★ 他人(ひと)を泣かせて稼いだお金は《ゼニ》と言います。

詐欺商法や悪徳高利貸し等、ひとを泣かせて儲けたお金は、昔から「泡(あぶく)銭」と言い、いつの間にか泡となって消えて無くなります。


 「キン」・「カネ」・「ゼニ」。

 要はお金は《キン》でなければならない。

即ち、額に汗して、真面目にコツコツと働いて、毎日ダルマさんの貯金箱に百円ずつでも貯金して、初めて《キン》=《お金》となるのではないでしょうか?


 最近、「ニューリッチマン」と言われる若者が、テレビなどでもてはやされていますね。 自宅でパソコン操作ひとつで投機(投資ではない)をして、何億も稼いでおられるらしいですが、これはマネーゲーム=《カネ》じゃないですか?

《カネ》はいつの間にか手元から消えてしまうのにね。


 国民の三大義務の一つ、《勤労》というものを怠り、一攫千金に夢中になっている悲しい人達の姿を見ていると嘆きたくなります。



       



                   株式会社・明西エンジニアリング 代表取締役会長

                        (WEP塾・塾長) 西岡仁克 拝


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