昨日の会長室での出来事です。
時は午後3時。執務中、一息ついた私に、ひとりの秘書(A子さん)が私の机の上に、お茶と一緒にクッキーをお皿に入れて、
「会長、どうぞ」
と差し出してくれたのです。
私は「ありがとう」と言って、クッキーをつまみかけたのです。
その時、もうひとりの秘書(K子さん)が、
「会長、ダメですよ」
と言って、クッキーの入ったお皿を取り上げてしまいました。
さてさて、何も知らない第三者の皆さんは、この光景を見て、或いは聞いて、どう思われたでしょうか?
客観的には、秘書のA子さんは、なんて気の付く優しい人なんだろう。それに引き換え、もうひとりの秘書、K子さんについては、多分、厳しい人なんだろうなぁ、そこまでしなくていいのじゃない?・・・と。これが一般的な見方でしょうね。
実は・・・今まで一切、間食をしなかった私は、最近、A子さんの影響で、ティータイム時に菓子類の間食をする様になり、「メタボリック症候群」になりかけているのです。その事をK子さんは気付いていて、私の健康を気遣い、クッキーを取り上げたのです。
こんな事って、社内に限らず、家庭内に於いても、また、実社会に於いても日常茶飯事、よくある出来事ですよね。テレビなんかでもよく見かけますね。
今回、福田総理が突然の辞任を致しました。
テレビのリポーター達が、街の人達の声を聞いていました。
総理の辞任について賛否両論、色々意見が分かれていました。
勝手気ままに批判をしていました。
私が言いたいのは、その状況を見ただけ、聞いただけで、実情を知らない、一般庶民の「第三者」である我々は、総理の行為を批判出来るでしょうか?
私は一概に、福田総理の辞任行為は、「悪い」・「無責任だ」と、決め付けた発言は言い難いです。だって、突然の辞任は、晴天の霹靂で、尋常な行為ではないでしょう?福田総理には総理しか分からない深い事情があったのでしょうね。
こういう判断は関係する周辺の密接な人か、「当人」しか真意は解らないのでは?、と思います。特に政治の世界の人事など、一般庶民の我々には理解し難い事が多いですね。
何はともあれ、我が国にとって、日本国を預かる、リーダー(指導者)となるべき適任者がいないのは、深刻な問題ですね。
「株式会社・明西エンジニアリング」 代表取締役会長 (WEP塾塾長)
西岡 仁克・拝。