私、宮子京(みやこ けい)の自己紹介。
読者の皆様、はじめまして。私は、宮子京(みやこ けい)と申します。ニシオde読書会。を開催するにあたって、主宰者の私の自己紹介をさせていただきます!はじめに、私の肩書は、「発達障がいエッセイスト」です。聞き慣れない職業名ですよね(私が自ら命名しました)。 発達障がいエッセイストとは、発達障がいをテーマにした作品を中心に書くエッセイストというふうに理解して頂ければ、と思います。もちろん、私は、いろんなテーマのエッセイを書きますが、基本的には自分自身の発達障がいと絡めて書く事が多いので「発達障がいエッセイスト」を肩書にさせていただいております。 さて、心身ともに健康な人でも生きているのが辛いのが、今の世の中です。毎日、不穏さも漂うニュース番組などを見ていると、なんらかの障がいを抱えているがゆえに、より一層生きにくいという方もたくさんいらっしゃるのだと思います。「発達障害の場合は、どうなのだろうか?」私自身、自分の身に引き寄せてみて考えています。 私は、学生時代、ガソリンスタンドのアルバイト店員を一年と四ヶ月、掃除夫のアルバイトとビールの売り子を一日ずつ経験しました。また、事務系のインターンシップ研修と農業研修をそれぞれ二週間、また、農業系NPO法人主催の四泊五日の農業研修を経験しました。様々な職業を経験してきましたが、どこのアルバイト、どこの研修に行っても自分の能力の偏りによるミスで色んな失敗を重ねて、この原稿を書いている今この瞬間まで、躓いて転び、転んでは立ち上がりの連続で、どうにかこうにか生きてきました。今思えば、一番身近で私を支えてくれている家族には、随分と心配と苦労をかけてしまっていると思います。発達障害の診断を受けた学生時代から今に至るまで、私にとって、向いていることと向いていないことを見極めるための貴重な時間を送っております。貴重な時間を与えてくれている家族には、とても感謝しています!話は少し変わりますが、私は、「健康が一番安上がり(お得、の意味)だよ。」と常日頃教わって育ちました。幼いころの私は理解力が乏しくて、この言葉の意味がよくわかりませんでしたが、ようやくこの言葉がどれほどの金言かわかるようになりました。(わかるようになるって嬉しい!)健康であることは確かに大切ですが、もともと生まれつきの障害は、ある意味では「私達の友達」という考え方もあると思います。「発達障がいをどのように受容していくことで、私たちはより一層面白く一緒に生きていけるのだろうか?」今の私はひたすらこの一点に興味が向いております。この記事を読んでくださっている皆様は、どのようにお考えでしょうか?今の僕は、発達障がいに向き合っておられる方々にちょくちょくお会いすることがあります。発達障がいの方々とお話をすると、「なるほどね。」「それって、あるよね。」と共感や笑いが生まれる瞬間が有ります。いろいろな経験を重ねられた方々との会話だからこそ可能なことではありますが、「お互いが困難を前にして深刻になりすぎず、しかし寄り添ってもらえる。」ということがどれほどありがたいことか…。これは、筆舌に尽くしがたいほどありがたいことです!私自身、いろいろな発達障がいの方々にお会いして、いろいろと私なりに励まされたところが有ります。自分では弱点だと思っていた部分について、長所だということを教えてくださった方もいます。アスペルガー症候群とADHDを両方とも持っている私の強みの一つは、「アスペルガー症候群の方の話を聴いても、ADHDの方の話を聴いても、どちらの話にも共感できるところが有る。」ということです。「悩んでいるのは、私一人だけじゃない、むしろ皆悩んでいる。」ということが必ずあるはずです。そして、大抵の悩みは一人でで悶々と考えると、どっと疲れます。しかし、「昔、私は、こんな失敗をしてさ、…」という話であれば、笑いに昇華させることが出来ます。自らの昔の失敗談ほど、胸襟を開いた話はないと聞きますし。ちょうど、猫がコロンと横になってお腹を見せて甘えてくるように、「まさに、これが私の弱みです(笑)」と示せるような人は、人類の中でもめちゃくちゃ強いタイプの方々だと思います!「人類史上に最も”笑撃”を与えた人になりたい。」自らの失敗談をもとに笑いを提供出来ますように、と思って、さっそく勝手に職業名を作って発達障がいエッセイストを名乗らせていただいております(笑)。今の私は、「発達障がいとは、なんぞや?」の質問に対して医学的に説明したりすることが出来ません。でも、発達障がいのある者の一人として、「こんなことがあった」とか、「あんなことがあった」と声を上げることくらいなら出来ます。これまでの人生経験を踏まえて考えてみても、私にできることはそれ以上でもそれ以下でもありません。究極的には、人類に笑いをもたらすことこそが私のこの世での使命だとさえ思います。学生時代にインターンシップ研修に参加していた時のこと。私の特性上、時間感覚が把握しづらいです。「体内感覚で15分はこれくらい」という感覚に始まり、「何時ごろに何をしていたか」という振り返ることに至るまで、時間が絡むことすべてがニガテでした。(今では、手厚い治療や支援により、ニガテだった時間が絡んでくることの対策はしっかりできています。)とくに一日のタイムテーブルを思い出す事が困難で、研修の日報を自力で書けた日が一日も有りませんでした。何時頃に、一体自分が何をしていたのかということを、研修仲間に聞いて回って、どうにかこうにか日報を仕上げていたこともあります。運がいいことに、「この時間はね、~していたんじゃない?」と優しく思い出すきっかけを与える形で教えて頂いたので、私は深く傷つくことなく過ごすことが出来ました。「そういえば、そうだった♪ありがとね。」と当時の私は気軽に聞きまくっていましたが、失礼すぎることに気が付いて(汗)今では「マイ禁じ手」にしております。その時の私は強く思いました。「あぁ、私は通常の会社では働けない可能性が高いな。」そういう経験が有るため、今はタイムテーブルを記録する専用のノートを常に持ち歩いて暮らしています。これは家族と一緒になって考えた特性への対策です。私が書くエッセイは、有ったこと、心の中に沸き上がってきたことをつらつらと書き留めているだけなので、同じような話をくるくるとしている時が有るかもしれませんが、どうかお付き合い頂ければと思います。広汎性発達障がい(アスペルガー症候群、ADHD合併)の診断を受けている者として、一日一日の発見を皆様にお届けするとともに、自らの成長に繋げていければいいなと思っています。最後になりましたが、地球上で最も愛する家族と支援者の皆様へ。いつも私を支えてくれてありがとうございます!私は、支援のスタッフの皆様の支援を受けられて最高に幸せです。これまでに、そして今もずいぶんと周りの方々にお世話になっていること、この場を借りて感謝の言葉を述べさせていただきます。ありがとうございます。究極的には、人類に笑いをもたらすことこそが私のこの世での使命だとさえ思います。発達障がいエッセイストとしての私の執筆活動を、これからも温かく見守って頂ければと思います。以上が私の自己紹介です。では、連載スタート!宮子 京(みやこ けい)