●子どもの虐待をなくすために、自治体で取組む課題について | 西の なおみ トランジション日記。

西の なおみ トランジション日記。

府中市議会議員 西の なおみ のつれづれ日記。
持続可能な地域社会への移行。
食、経済、エネルギー、職を地元・府中で循環させて地域力を高めよう!

東京・生活者ネットワークの議会情報連絡会でした。

テーマは「子どもの虐待防止」。
 

連日のように痛ましい子どもの虐待などの事件が報道されています。どうしたらこういった事件をなくせるのか。
「東京都子供への虐待の防止等に関する条例」では、全文と基本理念に、子どもが権利の主体として尊重され、子どもの最善の利益が優先させる考え方が盛り込まれたことについては評価できると都議の山内れい子さんから解説がありました。
 

清瀬市議の小西みかさんからは市部での子ども家庭支援センターや教育委員会などの具体的な取り組みについての報告が、品川区議の田中さやかさんと世田谷区議の高岡じゅん子さんからは具体的に進んでいる児相の設置や、区独自の取り組みについて報告がありました。
 

生活者ネットの議員で、児童相談所の一時保護施設などの視察などに訪れたり学習会を重ねていますが、保護された後の子どもたちのケアは十分ではありません。
今朝の朝日新聞の記事にもありました。
「保護された子、会話も笑顔も許されず まるで刑務所」


また、虐待が疑われる場合の「通報」についても、警察との連携が強調される中で、困窮している世帯への福祉的な視点がもっと必要だと感じています。
世田谷区では、虐待防止の取り組みとして、1次、2次、3次として段階に応じた支援策が具体的に施策の中に盛り込まれています。アウトリーチ型の産前産後支援に「プッシュ型」で結びつけるサポートや、学齢期までの虐待の2次予防として食の宅配も予算化されました。
国の法律化、都の条例化とあわせて、市としての具体的な取り組みを、縦割りの部署を超えて進めていかなくてはならないと感じています。