ただ一つ明確に言えることは、「今生きている」ということ。
これだけが唯一の真実です。
生きて、呼吸している自分以外は、全て幻想の綾なす世界です。
幻想の世界で得たものー会社の役職、肩書き、財産、地位、名誉などは、棺桶に入った時、何一つ持っていけません。
生きているからこそ、幻想の花を咲かせることができるのです。
自分が生きていることが、すべてなのです。あとは"生"にともなったさまざまな夢なのです。つまり、唯一(自分)が全部(世界)で、全部が唯一なのです。
すなわち"生"そのものです。
夢は、それ自体、独立して存在しません。夢見る人があってはじめて成り立つのです。
咲くべき花(幻想)を大きく咲かせるためには、何よりも根(.自分が生きているという真実)をしっかり下ろしていることが肝心です。
いつか咲くものには、必ず"気"が宿っています。
咲くべき時に咲く木は、いつも咲いているのと同じことです。
だから、少しも焦る必要はありません。
自分を見つめ、根さえしっかりしていれば、咲くべき"時"をあやまたず知ることができます。
幻想を真実と見誤りさえしなければいつの日か真実という根の上に大きな幻想の花が咲くのです。