曼殊院の続きです。
150年振りに復元された
宸殿は木造平家入母屋造り。
重要文化財の大書院、小書院と同じく明暦年間に建立された旧宸殿を復興再建したものです。
新しい木の香りが漂っています♪
宸殿の前庭は「盲亀浮木之庭」
大海に住む、盲目の亀が、100年に一度息継ぎのために頭を出し、そこへ風に吹かれるまま流されて来た節穴のある木片の穴に、偶然、頭がはまるという、極めて低い確率の偶然性を表現しているたとえ話。
仏教にめぐり合うこと、
人間に生まれることは、
それほど難しいのだということを表しているそうです。
さぁ、いよいよ中へ。
入り口には燕が入って来ないように
緑色のネットが下げられていました(・・;)
黄不動は高さ178㌢、幅80.5㌢で
三井寺の「金色不動明王画像」(国宝)を平安後期に写したと伝わります。
修理中、下絵を描いて布を清めた〝御衣絹加持(みそぎぬかじ)〟の痕がみつかり、話題となりました。
御衣絹加持については
この方の楽しいブログにて
黄不動さまのお姿は
両目を見開いて全てを見つめていらっしゃるようなお顔で、踏み出しそうなおみあしです。
愛知県立芸術大学の古典絵画模写事業の一環で制作され、2021年に奉納された模写の方が当然ながら、色合いが明るく仕上がっていました。
続きます。