※こちらの記事は音声メディア『Voicy』で話した内容を文字起こししたものです。



本題に入る前にお知らせをさせてください。


4月19日に開催するオンライン講演会『【教えて西野先生!】親子で学ぶ!とっても大切なお金の話』の受講者数が……


【6000名】


を突破しました。


本当にありがとうございます。

https://nishinoinc.thebase.in/items/41731695 


 
こちらの講演会は「学校では教えてもらえないけど、生きていく上では絶対に知っておかなくちゃいけないお金の超超超基礎知識」について、キングコング西野が、ものすごく分かりやすくお話しします。


お金リテラシーが高い人からすると「そんなの知ってるよ。もっと、新しい情報をくれよ」と思ってしまうような内容だと思うので、そういう方は誤まって受講しないでください。
 
今回は小学校高学年〜お爺ちゃん&お婆ちゃんなどを対象にした「お金の基礎知識」についての講演会です。
チケットは800円。視聴にはFacebookアカウントが必要です。


チケットをお求めの方は、『CHIMNEY TOWN BASE』で検索してみてください。

 https://nishinoinc.thebase.in/items/41731695 


 
そして、もう一つ。


僕は、月に2度、僕の友達を自宅に招いて、呑みながら、お互いが「今」やっていることを語り合う『スナック西野』というYouTubeのメンバーシップチャンネル(月額580円)をやっているのですが、昨日配信された回では蜷川実花さんに来ていた抱いたのですが、これ、10分間の無料版だけでも絶対に観てください。



僕の中で、めちゃくちゃホットな話題なんですけど…映画の「興行収入10億円突破!」というニュースって時々耳にするから、なんだか慣れていたのですが、いざ自分が映画を作ってみて、はじめて「興行収入」というものを手触り感を持って知ったんですね。


それでいうと、「興行収入10億円突破!」というのは本当に変態の所業で、蜷川実花さんは毎回、そのラインをクリアしていて、しかも、(これはメチャクチャ褒め言葉ですが)世間にお伺いをたてる気がサラサラ無い「私はコレが好きです!」感満載のあの作風じゃないですか?


彼女が、いかにヤバイことをやっているか?ということを、自分が映画を作ってみて、はじめて分かったんですね。


そんなこととか……あとは、モノ作りしていく上で抱えている葛藤について、メチャクチャ熱く語っているので、是非、ご覧ください。


YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の最新の動画としてアップされておりますので、要チェックです。

よろしくお願いします。





そんなこんなで本題です。

今日は日曜日なので、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』のコメント欄に届いたご相談にのっていきたいと思います。

本当にランダムに選ばせていただくので、選ばれなくても恨みっこ無しでお願いします。


 




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【Q】池田さん


西野さんこんにちは。

私は演劇が大好きです。現在、地元名古屋の小劇場の規模の小ささを日々悔しく感じています。

将来的に自分で企画を立ち上げ、プロセスエコノミーを使ってお客さんを集めて名古屋で演劇を観る人を増やすのが私の夢です。

西野さんのように知名度もなく、どうしたら遠くまで声を届けて協力者を増やしていけるか悩んでいます。

もし西野さんに今の西野さんの知名度がなかったら、どうやって協力者を集めますか?

(数年前に役者を始め、技術も場数もまだまだですが一度上京して修業する予定です。)

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【A】

僕は、よく集客の相談を受けるのですが、一番多いのが「業界を盛り上げたい」なんですね。

で、深掘りして聞いていくと、これ、皆、だいたい嘘なんです(笑)


「一番は自分の活動が大成功すればいい。ついでに業界が盛り上がればいい」が本音です。


でも、それでいいと思うんです。
順番は絶対にそうなんで。

YouTubeが盛り上がった理由は、大成功したYouTuberが出てきたから「俺も、私も、後に続け〜」となったからじゃないですか。



オンラインサロンもそうですよ。

5年前なんか、誰も見向きもしてなかったのに、上手くいっているオンラインサロンの“売り上げ”が紹介された瞬間に、「何? オンラインサロンって儲かるのか? いけ〜」となって、人口が増えた。

 


そういうものだと思いますし、それが悪いとは思いません。


圧倒的勝者が生まれない業界が盛り上がった歴史なんてないし、「業界を盛り上げたい」はどこまでいっても綺麗事だと思います。


はやい話、池田さんが名古屋で単独で大成功して、 

人もお金もたくさん集めたら、真似する人が増えて、名古屋の演劇が盛り上がると思います。


まずは、四の五の言わずに、まわりに求めずに、池田さんが圧倒的に強くなればいいと思います。


ちなみに僕は、確かな人気を手に入れたくて、2014年と2015年は『西野亮廣独演会』という単独トークライブのチケットを2000枚ずつ手売りして、2016年は4500枚手売りしました。



1年365日、どこに行くにも、手売りチケットが入っているカバンを首からブラ下げて、飲みの席であろうが、どこであろうが、とにかくそこに居合わせた人にプレゼンして、買ってもらいました。

あとは毎日、ツイッターで出没情報を出して、お客さん一人一人と待ち合わせをして、チケットを売りました。
年間だと、数百件、ドタキャンされたと思います(笑)


もちろん、「イベントの内容で圧倒する」が僕の目的ですが、そこに至るまでの最低限の努力がこれですね。

で、芸人や役者が1000人いたら、ほぼ1000人がこの努力を選ばずに、もっとラクにやれる方法を探るので、この努力をするだけで勝てると思います。


これって、テクニックとか才能とかあんまり必要なくて、やればいいだけなんで、結構、簡単でしょ?

頑張ってください。


 

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【Q】塩沢さん


初めまして。私の娘はDRPLAという脳が萎縮していく病気を患っています。遺伝性で進行性、治療法はありません。現在は話すことも食べることもできません。でも13年前に病気がわかり、大人になるまで生きられないと言われましたが、娘は頑張って頑張って、明日26歳の誕生日を迎えます。

私も同じ病気の子を持つ家族と活動を続け、やっと治療法開発の手前までこぎつけました。次に必要なのは、同じDRPLAの患者を見つけ、研究用データを集めることなのですが、中々見つかりません。DRPLAの患者の大多数は日本人です。西野さん、どうやったら同胞の患者さんにたどり着くでしょうか。私はどうしても娘を守りたいです。メンバーの皆さん、ぜひ一緒に考えてください。宜しくお願いします。


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【A】

僕、うちの若手スタッフに「永続的に人を助けたければ自分の取り分も作れ」とよく言っているんですね。

たとえば、「たとえ被災地ボランティアであっても、可能であれば、ボランティアで終わらせずに、ビジネスにしろ」と。


これに対する反発が起きるのは分かります。

「困っている人をネタにしてお金稼ぐのはどうなんだ」的な考えってあると思うんです。


ですが、人助けが途絶えてしまう時って、人助けする人の体力が途絶えてしまう時なんですね。


被災地ボランティアさんの場合でいうと、ボランティアスタッフさんの貯金が底をついてしまったら、被災地がどういう状況であろうと、もう帰らなきゃいけなくなる。


自分の体力を削り続ける「人助け」はいつかは終わりが来ちゃうから、人を助け続けようと思ったら、翌朝には、体力が回復しておく環境を整える必要がある。


日本だと、何か良いことをしたら「売名行為だ〜」と叩いてしまう人達がいるんですけど、べつに売名行為でいいと思うんですね。
それで名前が売れて、何かお仕事が前向きに動いて、売り上げが作れたら、また弱い人を助ける切符が手に入るので。



お話を伺って最初に思ったのは、塩沢さんの体力や精神力のことで、塩沢さんが寝込んでしまったら、助けるものも助けられない。


僕は時々、難病指定されている子供達が入院している病棟に行ったり、親御さんと会ったりするのですが、そこでお父さんお母さんの話を聞いていると、同じような状況で戦っている他のお父さんお母さんと痛みを共有して、励まし合うことで、随分救われている場面をよく目にします。


たぶん、僕が塩沢さんに何かをできるとしたら、そこのケアかな…と思います。


もちろん、同じDRPLAの患者を見つけられたら、それが一番良いですが、塩沢さんの痛みに寄り添える人が一人でも増えた方がいいと思うので、このあと、塩沢さんのブログか何か(塩沢さんとコンタクトがとれるサイト)を探して、そのリンクを貼っときますね。

ラジオをお聴きの方の中で、何か力になれるようなことがある方は、是非、そのリンクに飛んでみてください。


連絡が集中して塩沢さんにご負担をおかけするのが一番よくないので、興味本位の質問は控えていただいて、具体的な内容のみで、かつ、結論を先に言っていただけると助かります。


ご協力よろしくお願いします。


塩沢さん頑張ってください。応援しています。


そして、娘ちゃん。
お誕生日おめでとう!!


《塩沢さんのブログはコチラ↓》

https://ameblo.jp/junko-shiozawa 





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【Q】佐藤さん


未だ知り合って間もない人達数人でリモート飲み会をする時に

飲み会が盛り上がるようにするにはどうしたら良いでしょうか?

その後参加者が増えるような余白も欲しいです。

宜しくお願いします!

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【A】

まずは、「どうやったら盛り上がるか?」を考えるのではなくて、「何をすれば盛り下がるか?」をリストアップして、それを全部潰した方がいいと思います。


リモートで飲み会をする場合に起こりうる事故は「話し始めがバッティングしてしまうから、会話を譲り合ってしまう」と、あとは「リアクターの表情が見えてしまうから、話がウケていないのが如実に分かってしまって、喋る気が失せる」だと思うんですね。

僕の経験上、喋っている人の気持ちを1ミリも考えずに仏頂面で話を聞く人って、10人中4人はいるので(笑)

リモートだと、その人の顔がずっと目に入った状態で喋らなきゃいけないので、結構、ハードですよね。



この、「話し始めがバッティングしてしまうから、会話を譲り合ってしまう」と、「リアクターの表情が見えてしまうから、話がウケていないのが如実に分かってしまって、喋る気が失せる」の潰し方なんですけども……まず、話し始めがバッテイングしてしまう事故は、会話のラリーが速ければ速いほど起きやすくなるわけじゃないですか?


車の運転と一緒ですよね。

全員が時速5キロで走っていたら交通事故は起きない。


なので、そもそも「会話のスピードが上がらないような環境」にすればいいと思います。


「リアクターの表情が見えてしまうから、話がウケていないのが如実に分かってしまって、喋る気が失せる」というのも、考え方としては同じで、リアクターの顔が見えてしまうから、そんな事故が起きてしまうわけで、そもそも「リアクターの顔が見れないような環境」にすればいいと思います。



「じゃあ、それって何なの?」というところなのですが、まぁ、リモート飲み会の常套手段ではありますが、参加者の部屋の電気を全部決して、お互いの顔が見れないようにして、全員で焚き火の動画を共有すればいいと思います。



「火のゆらぎ」は人間の会話スピードを落とすので、バッティング事故が大幅に減ると思います。


誰も喋らない時間があっても、間が持つので、間を埋めるように喋る必要はない。


ちょっと手を加えるとしたら、焚き火動画を共有しつつ、参加者全員が、顔の下(カメラから外れた所)に、オレンジ色の弱い明かりを設置しておくと、本当に皆で焚き火を囲んでいるような雰囲気になるのでオススメです。


「オンライン焚き火飲み会」という企画にすれば、参加のハードルが下がって、今後の参加者も増えるかもしれませんね。

頑張ってください😀




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