あまりテレビに出ていないので、近所の蕎麦屋のオバチャンからは「オワコン芸人」として認定されたわけですが、べつに事務所や芸能界から干されているわけではなく、目立たない場所で毎日そこそこ働かせてもらっております。
漫才をしたり、映画『えんとつ町のプペル』と次回作の絵本『チックタック ~約束の時計台~』を作ったり、「そろそろテーマパークを作りてーんだけど」と方々で喚き散らすのが最近のメイン事業です。
映画『えんとつ町のプペル』の制作の裏側に興味がある方は僕のオンラインサロンへ。
(こちら→)西野亮廣エンタメ研究所
20個くらいの仕事を同時に進めておりまして、シッチャカメッチャカな中、思いつきで『レターポット』なるものをスタートさせてしまったので、更なるシッチャカメッチャカへ。
レターポットは今、台湾東部への観光支援のポットを立ち上げ、そこに贈られたレターを使って、被災地を支援するという売名行為をしている真っ最中。
昨日、レターポットのお金の流れを説明したところ、
「そんな回りくどいことをしなくても、レターの売り上げをそのまま運営がもらえばいいじゃん」
という御意見を頂戴しました。
たしかに、レターの売り上げを運営の収入としてしまったら、たとえば今回のように「観光客」として被災地にお金を落とす判断をした時に、「人からの支援金で観光するのか!サイテー!」みたいな声は上がりません。
自分の給料を使って旅行しているだけなので。
ただ、ここで、天才・西野さんは考えます。
(※NSCの講師陣がこぞって「西野は10年に一人の天才」と言ってたよ)
レターの売り上げが運営の収入になるような単純な設計にしてしまうと、会社(サービス)を大きくしていく為には、「レターをたくさん売れ」という流れになってしまいます。
すると市場にレターが出回りすぎてしまい、インフレを起こし、レターはその価値を失ってしまうわけです。
運営はレターの価値を守る為に、レターの流通量をコントロールしておく必要があります。
つまり、状況を見てレターの発行をストップできるスタンバイをしておかなければならないのです。
レターの売り上げで会社(サービス)を回す設計だと、会社はレターの発行をストップすることができません。
(頑張って話についてきてください!)
レターの発行をストップしても、変わらずサービスを運転していけるようにする為に、市場から消滅したレターの売り上げを運営費にあてることにしました。
『台湾東部への観光支援』の公開ポットに贈られたレターは市場から消滅します。
レターは市場から消滅して、ようやく運営費(スタッフの生活費)となるわけで、「公開ポットにレターを贈る」という作業は、「運営がプールしている(手がつけられない)お金を、運営費に移動させてあげる」という意味を持っています。
御理解いただけましたでしょうか?
分からなかったら、近くにいる頭の良い人に聞いてください。
ちなみに、「他人の支援で観光しやがって」という声がありますが、レターを実際に買っている人は5人に一人ぐらいです。
残り80%は、誰かが買ったレターを使って贈り合っているわけです。
これが面白いことに、どれだけユーザーが増えようが、ここの割合が変わらないんですね。
これは狙っているわけではなくて、勝手にそうなっちゃうのです。
奇しくもパレートの法則に当てはまっていて、分析オタクの天才西野さんは、具体的な理由をつきつめたくて、今日も四六時中スマホをイジッております。
チャオ!
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