子猫を含めた猫一家をスムーズに保護ができましたので、ご報告します
子猫が産まれる時期では、必然的に1回の保護頭数が多いです。
そのため、考慮しなければいけない点が非常に多く、緊張が伴います。
「子猫は生後どのくらいなのか」
「母乳がもらえているのか」
「母子共に健康状態は良いか」
「子育てする環境があるのか」などを考慮し、
最適なタイミングで取りこぼしなく全頭を捕獲し、
次のステップへ繋げていくことが地域猫活動に不可欠です
保護経緯
今年の5月下旬、メールでご相談をいただきました。
「5日ほど前から隣の空き家に、母猫と子猫5匹が住み着いている」
「このまま放置しては大変なことになるので、母猫も含めて保護をして欲しい」とご依頼がありました。
現場確認のため翌日午前中に、依頼者宅へボランティアスタッフが伺いました。
ちょうど母猫が依頼者側の庭に、ウッドデッキでは子猫数匹の確認もできました。
スヤスヤお昼寝中💤
いざ全頭保護へ!
保護へ向かった当日は、夜から台風の影響で大雨予報
子猫達が雨に濡れて、猫風邪をひく可能性があります。
すでに弱っている子猫の場合は、命の危険を伴うかもしれません。
すぐにでも、そして1匹でも多く保護してあげたいと、気持ちが焦ります。
さっそく依頼者さんにその場で了承をいただいて、捕獲を開始しました。
まず1匹目、続いて2、3匹目と子猫を保護。
夕方には残っていた2匹の子猫ができ、計5匹の保護に成功しました
残るは母猫のみ…。
「少しでも早く子猫達と母猫を再会させてあげたい」と、母猫を気遣う依頼者さんの気持ちが伝わります。
翌朝は予報よりも早く雨が止み、昼前から捕獲を再開できました。
ただ、次の日は動物病院が休診日でした。
そのため、夕方以降は捕獲を休むほかなく、午後に現場へ戻りました。
現場に着き、捕獲器から一瞬離れた瞬間、『ガシャン‼』と捕獲器の蓋が降りる音が
確認すると、中には母猫が入っていました
全頭保護が完了
今回の保護では、たった1日半で全頭保護という極めて稀なケースです。
この母猫と子猫5匹は、みんな揃って同じ預かり宅で過ごせています。
母猫は、大変な子育てを過酷なお外ではなく、安心して過ごせる室内でできるようになりました
これは、依頼者さんが母子を見つけた日から、母猫に話しかけたりアイコンタクトを取ったりと、信頼関係を紡いでいてくれたからこそ叶ったと思います。
依頼者さんは、猫を大切に飼っている方です。
猫に対する愛情と正しい知識をお持ちだったからこそ、隣の庭で暮らす子猫一家がこのまま放置されることの危険性を十分に理解し、必要な行動をとってくださいました。
我々ボランティアスタッフにも、依頼者さんの「この猫達を一匹残らず、不幸な思いをさせたくない」という強い思いに突き動かされ、全頭保護ができました。
この西東京市で、お外の猫たちへ関心が向けられ、支援の輪が広がると、人にも動物にも優しい地域社会になるように感じました
依頼者さん、そしてご近所の皆さん。
捕獲に際してご理解と全面的なご協力をいただいたこと、心より感謝申し上げます。