ガナッシュ訃報 | 西那須野いぬねこ里親会シェルターブログ

西那須野いぬねこ里親会シェルターブログ

西那須野いぬねこ里親会のシェルターブログです。シェルターの犬、猫、ヤギのことなど。ボランティアスタッフ3人で書いていきます。
どうぞよろしくお願いいたします!


※ガナッシュの件は3月5日の事となります。

m(_ _)m



ガナッシュは、口を痛がることが増え

食欲が落ち、痩せてきていました。


3月4日、

悪くなった歯を取り除き

食欲が戻ることを祈り抜歯をしました。


脱水も起こしていたので、抜歯後補液。


抜歯は無事に済み

目は覚ましたのですが

朦朧とした状態のまま回復せず

3月5日、亡くなってしまいました。




全身麻酔から覚めないパターンや、

麻酔から覚めても

臓器への負担が大きくそのまま

亡くなってしまう猫の割合は

2000匹に1匹と言われているようです。


代表のこれまでの経験からは、

3000匹に1匹…


1度目を覚ましたが

その後亡くなったという事例は

ガナッシュで2度目だったそうです。


ガナッシュの場合

人馴れしていない子だったので

体調をよく見る事が

他の子より容易ではありませんでした。



結果論にはなってしまいますが、

既に肝臓や腎臓の解毒機能がかなり

弱ってしまっていたと思われるので、

麻酔の影響が無くても、今後は

長生きはできなかったかもしれません。


しかし、今回麻酔をかけたことによって

死期を早めてしまったと

言わざるを得ません。


麻酔拮抗薬(麻酔の効果を打ち消す薬)も

投与しましたが、全く効かない状態でした。




抜歯によって、痛みが無くなり

元気になってくれることを期待しただけに

とても残念で、悔やみきれない

結果となってしまいました。





シェルターに来てからは長く

年齢は12歳ほどでした。

人馴れせず、目が合うと

食事をやめて逃げてしまうほどでしたが


スタッフの熱心な歩み寄りに、

少しずつ少しずつ

距離を縮めつつありました。






全身麻酔に耐えられるかどうか

検討が外れてしまった事

本当に悔しく、可哀想でなりません。


深い反省もありますが、


何千、何万もの

沢山の命に向き合う中で

全て正解を見極めることは難しく、

ほんのいくつかの誤ちは

本当に気をつけていても

避けて通れないのかもしれません。


命を守る活動をする中で、

このような事が起きる事は本当に辛いです。

決して誰も望まないことです。


我々の判断や選択を、

お世話の中で気づけることを

観察力を磨いて、今後も

このような悲しいお別れが来ないことを

目指していきたいと思います。





人馴れせずとも、

ご飯を貰えることを覚えて

逃げるか?食べるか?

ウロウロする姿もいじらしく

独特のキャラクターを持った

ガナッシュ。



猫同士は仲良しで、いつも誰かと寄り添い

平和に暮らしていたことが救いです。


どうか天国の仲間たちと、安らかに。








木下