現在シェルターには10匹の犬たちが暮らしていますが、その大半がシニアといってよい年齢です。
年とともに体の不調も出てくるもので、中には持病を抱えている子もいます。
特に去年は☝️かよ(左)と☝️つくし(右)が大きく体調を崩してしまい、1年近く経った今も経過観察と投薬治療が続いています。
今日はそんなおばあちゃん犬👵2匹の闘病記をご紹介したいと思います。
🐾 🐾 🐾
かよにひどい食欲不振の症状が見られるようになったのは、ちょうど去年の今ごろでした。
散歩も行きたがらないどころか、一日中同じ場所でぐったりと寝て過ごす様子から、明らかに只事ではないと感じました。
血液検査の結果、甲状腺の値がほぼゼロということが判明。
そこから長い投薬治療が始まりました。
☝️当時のブログ記事はこちら
幸い治療開始後は順調に回復し、だんだんと以前の元気を取り戻していきました。
状態が安定していることから、先月には投薬を一時中断。その後の血液検査ではおおむね「年齢相応」という結果となり、現在は薬なしで過ごせています☺️
🐾 🐾 🐾
一方つくしは、去年の4月に顕著な多飲多尿の症状が現れました。
どれくらい顕著かというと、ごはんとともに置いたボウルいっぱいのお水が、小一時間でなくなってしまうほど。加えて、寝床の毛布には連日粗相が絶えない状態…。(👈普段はこんなことはあり得ません)
その他にも、食欲低下や足のもつれといった症状が見られていました。
血液検査の結果、副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)であることが判明。
進行すると心臓や肺、腎臓などに深刻な障害の出る恐ろしい病気です。
クッシング症候群を引き起こす原因はいくつかあり、それによって治療法も変わるのですが、つくしの場合は副腎と甲状腺の薬による治療が有効と判断されました。
治療の甲斐あって、今では多飲多尿も治まり、以前の食欲旺盛なつくしに戻ってくれています。
☝️ご覧の通り、スタッフがごはんの準備をしているとケージから身を乗り出して「早く!早く!」と圧をかけてきます😅
一方、足のもつれについては今ひとつ改善が見られません。散歩中によろけて尻もちをつくこともしばしばです。
これは病気のせいというよりも、老化によるものなのかもしれません。
つくしの投薬治療は、現在も続いています。
定期的な血液検査の結果に加え、つくしの普段の様子をよく観察しながら薬の量を調整しています。
今後も、つくしが快適に過ごせることを第一に治療を続けていく予定です😌
🐾 🐾 🐾
いかがでしたか?
今回、かよとつくしの疾患は血液検査によって早期に見つけることができました。
血液検査は、健康状態を測るための大きな指標であることは間違いありません。
人間にとってもそうですが、「ここが痛い」「苦しい」と言葉で言えない動物にとっては、疾患の特定や原因の把握のためにも欠かせないものです。
しかし、血液検査に繋げるためには、日頃からその動物の様子を見ている人間の「観察眼」が何より大切です。
「普段と違う様子はないか?」(元気、食欲、糞や尿の状態など)
「その状態が数日以上続いていないか?」
「以前より痩せてきていないか?」(日頃からこまめな体重測定を!)
……など、細かな異変に気が付くことができるのは、誰よりも動物のそばにいる飼い主さんだけです。
動物を飼っている皆様は、ぜひ愛犬・愛猫(もちろんそれ以外の動物も)の小さな変化に気をつけてみて下さい。
そして、「何かおかしい」と感じたら、迷わず動物病院を受診して下さい。
早期発見・早期治療は、その後の生存率に直結するだけでなく、元気に快適に過ごせる時間(いわゆる健康寿命)にも大きく影響します。
愛する家族の一員と末永く幸せに過ごすためにも、日々の健康観察を怠らないようにしたいですよね😌
スタッフ 三澤
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