シェルターに新入り犬がやってきました。
命名:たきたろう
性別:♂
推定年齢:4〜6歳
性格は…
☝️ご覧のように、と〜〜っても人なつこい良い子です!
好奇心旺盛で、猫にも興味津々。
ヤギにもしっぽブンブン😆
🐾 🐾 🐾
そんなたきたろうは、1匹で河原をさまよっていたところを当会代表に保護されました。
首輪やマイクロチップはありませんでしたが、人を警戒しないので飼われていたと思われます。
そこで動物愛護指導センターに保護している旨を届け出て飼い主からの連絡を待っていたのですが、全く音沙汰がない状況です。
これは、犬猫を飼っている全ての人に知っておいてほしいのですが…
飼い犬・飼い猫が迷子になってしまったら、管轄の保健所または動物愛護指導センター、および警察署にすぐ連絡することが大切です。
「そのうち帰ってくるさ」と楽観的に考えることは大きな間違いです。
一度自分の行動範囲から出てしまった犬や猫は、自力で家に帰ることはできません。
運良く保護されたとしても、保健所や愛護センターには収容期限というものがあります。(それだけ、身勝手な人間のせいで収容される犬猫が多いということでもあります)
迷子になってしまった時にすぐ連絡して特徴などを伝えておけば、保護されたときにスムーズに再会することができます。
たきたろうも、飼い主が愛護センターに電話1本入れてくれれば、家に帰れたはずなのですが…。
🐾 🐾 🐾
マイクロチップや迷子札の装着など、事前にできる迷子対策もあります。
ただし迷子札は首輪が抜けてしまった場合は無意味なので、体内に埋め込むマイクロチップとの併用がおすすめです。
マイクロチップとは飼い主の連絡先などを登録した極小サイズのチップのことで、注射器を使って犬猫の体内に埋め込むことができます。
保健所や動物病院に専用の読み取り機があり、犬猫が保護された際に飼い主の連絡先が分かるようになっています。(飼い主側から犬猫の位置情報を特定できるものではありません)
動物病院で装着することができるので、ぜひかかりつけの病院に相談してみて下さい。
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たきたろうについて、気になることがもう一つ。
健康な成犬にも関わらず、去勢手術がされていなかったことです。
一般に、未去勢のオスは成長するにしたがって制御が難しくなる傾向があります。たきたろうのように20kgを超える大型犬ならなおさらです。
また、発情期のメスの匂いを嗅ぎつけて逸走してしまうリスクも高まります。(犬の嗅覚は6km先の匂いも嗅ぎつけると言われます)
たきたろうがどういった経緯で飼い主とはぐれてしまったかは分かりませんが、去勢をしていなかったことも一因かもしれません。
去勢・避妊手術については、否定的な考えを持つ人がいるのも分かります。
しかし、手術をしないという選択肢は上記のように脱走のリスクを高めるだけでなく、発情に伴うストレスを常に与え続けること、生殖器官の疾患により寿命を縮める可能性があることも、覚えておいてほしいと思います。
犬や猫が快適で幸せに暮らすためにこそ、去勢・避妊は必要だと私は考えています。
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飼い犬や飼い猫が迷子になってしまうことは、どんなに気をつけていても100%起こらないとは言えません。
しかしこの記事で述べたように、
⚫︎迷子になってしまったら、保健所、動物愛護指導センター、警察署にすぐ連絡する
⚫︎事前にマイクロチップを挿入しておく
⚫︎脱走リスク軽減のためにも去勢・避妊手術をする
これらを実践することで、たとえ迷子になっても無事再会できる確率が格段に上がると思われます。
たきたろうのように迷子になったまま二度と家に帰れない犬や猫が、どうかいなくなりますように…。
スタッフ 三澤
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