交通事故にあった猫を保護しました。
道路の真ん中に横たわり、出血が多かったので亡くなっていると思ったら、少し動くではありませんか…。まだ身体は温かく、ハッハッと苦しそうな呼吸をしていました。
日曜日の夕方で、動物病院はどこも閉まっている時間帯。迷っている時間の余裕は無く、代表に連絡し、緊急に受け入れてもらいました。(シェルターでは、やむを得ない事情以外の同様の受け入れは行なっておりません。)
外傷は無かったのですが、口からの出血が酷く、おそらく内臓に損傷を受けているとのことでした。
獣医師である代表が出来る限りの医療を施し、捕液し、酸素を送り、容態を見守りました。生きようと頑張ってくれましたが、願いは届かず、朝を待たずに力尽きてしまいました。
まだ若くて可愛い女の子、「レミ」と名付けました。
レミは野良猫だったのでしょうか?それとも誰かの大切な飼い猫だったのかな。いずれにしても、住み慣れた居場所に帰ることも、本当の名前で呼ばれることもできなくなってしまいました。
冷たい道路の真ん中で、車が自分の上や横を何台も通り過ぎていく状況で、恐怖で物言えぬまま、じっと耐えていたんだと思います。
猫の交通事故ですが、即死はごくまれで、多くの場合ぶつかった衝撃で動けないでいる所を、2度3度と後続車に轢かれて亡くなるそうです。
このような悲しい事故で亡くなる命を減らすために、当シェルターではTNRを推進し(生まれる数自体を抑制する)、譲渡の際は「完全室内飼い」を必須条件にしています。
無念な亡くなり方をする動物を減らす為にも、当シェルターの活動にご理解ならびにご支援いただきますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
シェルタースタッフ 中山