前回記事
の続きですニコニコまだ読んでいない方↑からどうぞラブラブ


京大病院へ着いたのは昼過ぎでした。

古い六階建ての建物で
最上階の一番奥の八畳程の個室。

当時京大の中でも最も古い病棟でしたので、
案内をしてくださった看護師さんが
「野戦病院みたいでしょ?」
と、冗談ぽくおっしゃっていました。

最近の病室は、
患者さんが入院中でも明るく過ごせるようにと、
様々な工夫がなされるようになりましたが、
これから長い時間を過ごすであろう
その時の私の病室は、古い上に無機質な暗い感じ
の病院独特の空気が漂っていました。

入院といえば、お産の時だけ。
その時は、新しい生命を待ちわび、
向き合いながら
幸せいっぱいの数日間でしたから、
今回とは比べようもありません。
ここは、約半年もの長い時間手強いガンと闘う 
根城のようなもの。

そこで、私は病院の許可をいただき
出来る限り病室の雰囲気を変えることにしました。

壁には私の好きなカトランという画家の
可愛い花のリトグラフ、
子供たちと撮った写真を飾り、
白いシーツやカバーは、
小花をあしらった可愛いものに。

バスマットなどもちょっとピンクっぽいものに替え、
枕も自分が毎日使っていたものに。

ベットのマットも硬すぎたので  
無圧布団のマットを買って来てもらい、、、(笑)

こんな感じで少しでも居心地の良い
明るい闘病生活を送ろうと、
真剣に(笑)取り組んだのでした。

それに、子供たちがお見舞に来ても
くつろげるようにとも思いましたし。

少しずつ検査は始まっていましたけれど、
何しろ時間はたっぷりあるのですから、
夜になると電話やナイトテーブルのカバーなどを
チクチクと手縫いで次々と作ってしまいました。

身体がなまってはいけないので、腹筋などの体操もしていましたし、、、(^_^)

さすがに  お香を炊いた時は、
叱られてしまいましたけど……(笑)

今にして思えば、
なんと奔放でワガママな患者だったな
と反省していますが、
その時は  すごーく真剣でした。

いずれにしても、
その時の私はガンととことん闘うぞ!
という気持ちでいっぱいでしたから!

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病室に飾っていたカトランのリトグラフチューリップ赤チューリップ赤ニコニコ
大切な記念!今も大事にしています。



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