今日は体育の日。皆さんどんなふうに過ごされましたか?
さて、ずいぶん前の話ですが、私が若いころ勤めていた保育園の園長先生は、勉強の出来る子どもにしたかったら、まず体育と国語。たぶんそれだけで十分。
そんな極端な話をされていた。
国語はというと・・・やっぱり、聞き取る力。読み取る力。思考力?
体育はというと・・・体力。判断力?根性?
そういえば、子どもたちが小さい頃お世話になった小児科の先生も受験勉強も結局は最後は体力で決まる!!と言われてたなあ
今日の体育の日にそんなことを思い出しました。
さて今日、ご紹介する絵本は・・
『ウェン王子とトラ』作・絵・チェン・ジャンホン(徳間書店刊)
昔、猟師に子どもを殺された母トラが憎しみのあまり村をおそうようになる。
困った王とお妃が占い師に尋ねると・・・・なんと王子をトラに差し出せと。
決してトラが王子をおそう事はないとの言葉をうけ・・・
人間を憎みながらも母としてのやさしさを忘れなかった母トラに育てられたウェン王子は、強くやさしい少年に育つ。
そうして獣と人を結ぶ王へと成長する。
~それから、ウェンは毎年、トラに会いに行きました。
トラはいつも、森の奥へ入る穴の入口で待っています。
そしてある日、ウェンは小さな男の子を連れてきて、こう言いました。
「これはぼくのむすこだ。この子をあずけるから、トラとして学ばなければならないことを、教えてやっておくれ。この子が、りっぱな王子になれるように」
これは作者が実在の青銅器をながめていて思いついたお話です。
また中国には、ジウェンという名前の男の子が、赤ちゃんのときトラに育てられた、という伝説が残っているそうです。
強さと優しさをあわせ持った王子さまに、娘たちが出会えますように