『思春期ブギ』 作・高野優 (ジャパンマシ二スト社刊)
ついてる副題が・・くもり、どしゃぶり、ごくたまに晴れ、です。
うん、そうそうと納得されるお母さんがあることでしょう。
この本は、育児漫画家、エッセイストで、三人の娘さんのおかあさんでもある高野優さんの、高野さんいわく・・・
『思春期珍獣』・・思春期悩める娘さんたちを持った悩める母の・・? あれ?ややこしいことになってきた?~の物語です
答えなんかみつからなくてもよいのです。
どこも同じなんだ。誰でも通る道なんだと共感してもらえれば、悩める思春期ちゃんと母の救いの道になると思うのであります。
~家族からは、やることなすこと揚げ足をとられたり、ばかにされたり、怒鳴られたりと、ずいぶん冴えない子ども時代をすごしてきた。~
あの日、頼りなく肩を震わせて泣いていた小さい私におしえてあげたい。
居場所はちゃーんとあるから。忙しすぎて猫の手が借りたいと悩む日が必ずやってくるから。
あまえたり、わがままをいったり、ふてくされたり、そんな三人の子どもたちをまるごと抱きしめて、諭して、なだめる『お母さん』という忙しくて幸せな役割を持つ日が訪れるよ。
だから、不安なんて拭い捨てて、今日はゆっくり眠りなさい。
そうおしえられたら、どんなにいいだろう。それができないからこそ、子どもたちにはあたたかな居場所をつくり、精一杯守っていく。それも、私の役割だと信じて。
毎日報じられている、いじめや子どもたちの自死の記事。
高野さんのこのメッセージが伝わるといいなと思います。