☆にこにこ本屋さん兵庫加西 西村書店(ニシムラショテン)


『思春期ブギ』 作・高野優 (ジャパンマシ二スト社刊)

ついてる副題が・・くもり、どしゃぶり、ごくたまに晴れ、です。

うん、そうそうあせると納得されるお母さんがあることでしょう。

この本は、育児漫画家、エッセイストで、三人の娘さんのおかあさんでもある高野優さんの、高野さんいわく・・・

『思春期珍獣』・・思春期悩める娘さんたちを持った悩める母の・・? あれ?ややこしいことになってきた?~の物語です目

答えなんかみつからなくてもよいのです。

どこも同じなんだ。誰でも通る道なんだと共感してもらえれば、悩める思春期ちゃんと母の救いの道になると思うのであります。


 ~家族からは、やることなすこと揚げ足をとられたり、ばかにされたり、怒鳴られたりと、ずいぶん冴えない子ども時代をすごしてきた。~


 あの日、頼りなく肩を震わせて泣いていた小さい私におしえてあげたい。

居場所はちゃーんとあるから。忙しすぎて猫の手が借りたいと悩む日が必ずやってくるから。

 あまえたり、わがままをいったり、ふてくされたり、そんな三人の子どもたちをまるごと抱きしめて、諭して、なだめる『お母さん』という忙しくて幸せな役割を持つ日が訪れるよ。

だから、不安なんて拭い捨てて、今日はゆっくり眠りなさい。


そうおしえられたら、どんなにいいだろう。それができないからこそ、子どもたちにはあたたかな居場所をつくり、精一杯守っていく。それも、私の役割だと信じて。


毎日報じられている、いじめや子どもたちの自死の記事。

高野さんのこのメッセージが伝わるといいなと思います。