~3月11日に起こった大地震と大津波によって、この本にも描かれている多くの街が、壊滅的な打撃をうけました。あまりにも巨大な災厄に声もありません。
しかし日本はこれまでも、大きな自然災害、危機に直面し、そのたびに立ち上がってきました。
わたしたちが力を合わせれば、いつか、この本に描かれた、はるかちゃんとお父さんのように美しい日本の国土を旅できる日は、また来る!それを信じて、本書を刊行いたします。~
こんなオビのついた絵本が・・・
『新幹線のたび~はやぶさ・のぞみ・さくらで日本縦断』作・絵コマヤスカン (講談社刊)
はるかとお父さんは新青森駅から、「はやぶさ」「のぞみ」「さくら」を乗り継いで、鹿児島中央駅でまつおじいちゃんのところまで行きます。
新幹線の走る様子を中心に、山・川・海・街を含む風景が立体的に描かれています。
東北の宮古や、相馬や名取川も・・・その平穏な日常が描かれた風景が早く戻ることを祈らずにはいられません。
関西までやってくると六甲山や、姫路城、明石海峡大橋も。
おじいちゃん・おばあちゃんの待つ鹿児島では夕暮れが近づきます。長い・楽しい旅も終わりです。
新幹線の大好きなこどもも、地理の好きなこどもも、ウォーリーをさがせみたいにも遊べます。今、とってもおススメの絵本の一冊です。
昨日、ある出版社さんが来られて、「この絵本いいでしょ?」というと、「すごくいいね」といって買って帰られました。
他社さんをうならせた講談社さんも、いいものはいいと認められたこの出版社さんもいいなあと思いました。