先日、お客さまから私あてのファックスをいただきました。 年頭のご挨拶のあとに
『 メメントモリ 一般の人にわかりやすく、数行で。』 と、書いてありました。
さて? なんのことやら? そう思っているとご本人から電話があり、
『メメントモリ』 日野原先生(生きかた上手など著書多数)もよくつかわれますが、どういう意味なんでしょうか?とのことでした。
どうやらキリスト教に関係する言葉のようだから、クリスチャンのあなたならしってるかと思って・・といわれました。 クリスチャン歴30年のわたしですが全くの聞き始めです。
そこでウチの教会の牧師先生に聞いたところ、この言葉はラテン語で、おもにカトリックの世界でつかわれるとか。(わたしはプロテスタント) 修道女の方が挨拶のように使われる言葉で 『今、このときを大切に生きる』という意味があると聞きました。
昨日は震災15年のニュースや新聞記事をたくさん目や耳にしました。 生きること叶わず亡くなった多くの方のことを思うとき、私たちの人生は必ず「死」へとむかっているけれどだからこそ 『メメント・モリ』・・今、このときを大切に生きたいと願います。
このお客さまにはすぐこのことを返信しました。 老人福祉を専門としてらっしゃるこのお客さまに、こんな大切な言葉をおしえていただいたお返しに私は石井桃子さんのこの言葉をおくりました。
『こどもたちよ 子ども時代をしっかりたのしんでください。おとなになってから、老人になってから あなたを支えてくれるのは 子ども時代の 「あなた」 です。』
私たちはまるで違う働きをしているようで(彼女は老人福祉、私はこどもたち)それでも確かに一本の道の上にありますね。しあわせな老後としあわせな子ども時代。確かにつながっているのです。
去年の暮れ、わが家にあかちゃんが生まれました。息子夫婦のこどもです。とってもかわいい 牧師先生にお祝いに絵本をいただきました。
『かみさまからのおくりもの』 作・絵 ひぐちみちこ (こぐま社刊)
あかちゃんが生まれるとき、かみさまは一人一人におくりものをくださいます。天使がはこんでくるのです。「よくわらう」 「ちからもち」 「うたがすき」・・・などです。
生きていること自体がキセキ かみさまからのおくりものをた~いせつに、今、このときを大切に今年も歩んでいきましょう。