四月から、大学で社会福祉を勉強している娘に、宿題を出されている。お姉ちゃんとの二人暮らしで、新聞など取る余裕のない私の為に、毎日、福祉についての記事をスクラップして欲しいとのこと。 なんで私が・・・と腑に落ちないまま毎日新聞に目を通し、福祉についての記事を探すうちに、想ったより福祉の記事が少ないことに気づいた。 でも待てよシラーと考えた。福祉の勉強は毎日いやというほどやっている(本人はチンプンカンプンといっているけどあせる) それより彼女が目指しているのは『高齢者福祉』 私が学んだ幼児教育とは全く違うけれど、私と同じ道を選んだ上の娘には一番大切なことは「こども達に寄り添うことだ。」といい続けている。高齢者福祉にも同じ事が言えるのではないかと考えた。お年寄りに寄り添うこと。それ以上に大切なことがあるはずがない。でも、子どもに寄り添うこと(自分も子ども時代を経て来ているのだから)と比べたらとても大変なことかもしれないと思う。まだ自分が経験していないことだから・・。 

 そういうことなら、新聞記事は高齢者についての記事を集めよう!と思い立った。

毎日そう思ってみていると、色んなことが見えてくる。

 小学校の時からの娘の夢。なんのアドバイスもできないけれど、お年寄りのデーターをいっぱい集めてお年寄りに寄り添い一緒に笑うことのできる娘の夢の手伝いをしたいと今日もハサミ片手に新聞を隅々まで見ている目


 そんな私が毎日毎日店で耳にするのが、有線から流れてくる『手紙~親愛なる子どもたちへ~』 樋口了一 。

第二の『千の風になって』と言われているこの歌。

 音譜あなたと話す時 おなじ話を何度も何度も繰り返しても その結末をどうかさえぎらずうなずいてほしい。あなたにせがまれて 繰り返しよんだ絵本のあたたかな結末はいつも同じでもわたしの心を平和にしてくれた。

~あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように 私の人生の終わりに少しだけ付き添ってほしい~

年老いた親から子どもたちにあてた手紙です(作者は不明だそうです) 本も角川書店から同名で出版されています 高齢の親をもつ子どもとして読んでも、今、子育て中の親として読んでもいい本だと思います。誰かに寄り添うことで自分も生かされているしあわせを感じる、そんな歌であり、本です。