本『おじいちゃんと 日の出を見たよ』 作・後路好章 絵・小林ゆき子 (佼成出  版)  先日、発売した新刊です。いつもなら、沢山でる新刊の一冊として、もしかして目の前を、とおりすぎてしまった一冊かもしれませんが、命について考える貴重な経験のあったこの一週間。その中で出会ったこの絵本は特別な絵本ですラブラブ


~ぼくは、きのうから、おじいちゃんのうちにきている。おじいちゃんと、日の出を見ることになってるんだ。晴れ ~おじいちゃんと、草の上にすわった。ひんやりとして、気持ちいい。おじいちゃんが、目をつぶっていった。「静かだろう。この静けさがいいんだなあ」ぼくも目をつぶって、朝の空気を、むねいっぱいにすいこんだ。五月の緑のにおいがした。チッ、チチッ。鳥の声が、聞こえてきた。~「雲も、日の出をまっているんだね、おじいちゃん」「そうだね。草も木も、虫も鳥も、猫も犬も・・・みーんな、まっているのさ」  ~ぼくの、一日がはじまった。


静かな文章の中に、生かされていることへのあつい感謝の思いが満ちています。キラキラ


  ケーキ 先週の日曜日は、私の通うキリスト教会では、毎年4月、恒例の『新しい出発を祝う会』がもたれました。進学するこども達を祝う会です。学校今年は、男の子、女の子それぞれ一人ずつが、中学校に進学しました。ケーキとお茶をいただきながら、いろんな人から、はなむけ(?)の言葉をいただくわけですが、6まわり程も年の違う人生の先輩たちから、「私たちの時はね、1クラス、70名くらいで、それも私をはじめ、大勢の子が、背中に弟や妹をおんぶしてやってきてたね得意げ いすに座れないから、立って授業を聞いてたもんやわ」とか、「初めて英語の授業を受けたとき、What is this? が、オッテデス(お手です。)に聴こえてね。英語ってなんておもしろいもんだろうと思ったのに、戦争がはじまって英語の授業がなくなってね。」などと。かお

ラブラブ私は、こういうお年寄りの方の話を子ども達に聞かせるのが大スキです。むしろ、この年代の人にパワーを感じるからですビックリマーク生きる事自体が、難しかったこの年代の人たちの話を聞いていると、今、私たちのかかえている悩みや迷いが、ちっぽけに感じるのです。