今年も間もなくクリスマスがやってきますね。もうプレゼントの用意はお済ですか?今日、紹介する絵本は子ども達が小さかった頃に、教会の牧師先生の奥さんからクリスマスプレゼントにいただいたものです。
私と娘の大スキな絵本の一冊です。去年、娘が家を出て寮生活に入るとき、かばんに入れてもっていった本の一冊です。教会学校や、ミッションの幼稚園、学校でクリスマスには、必ずといっていいほど演じられるクリスマス劇のおはなしです。
『やまあらしぼうやのくりすます』 ジョセフ・スレイト (グランまま社刊)
クリスマスの近づいたある日、どうぶつのこどもたちもクリスマス劇のけいこを始めました。でも、やまあらしぼうやだけは役をもらうことができません。「へんなとげボール」とはやしたてられ家にとんでかえって泣いてしまいます。おかあさんは、やまあらしぼうやを痛いほどぎゅっと抱きしめて 「ぼうやはおかあさんの心のひかり」といいます。
おかあさんの愛を感じますね。ほかほかと。そして、その結末は・・・。
やまあらしぼうやのように大勢の中で輝くことができなかったとしても、誰かの心の中を暖かく、明るくてらす「心のひかり」になれたらいいなと思います。今年のクリスマスあなたはだれの心の中をどんな風に明るくてらすことができるでしょう。「私たちの心のひかり」の子供たちとともに。今年もメリークリスマス!!!心より。
このクリスマスを前に、私のとても親しいともだちの娘さんが天に召されていきました。心のひかりのわが子を亡くしたともだちご夫婦のさみしさをおもうと胸がいたみます。娘さんの携帯メールから数人の友達に知らせを送ったといいます。昨日、送る会がもたれましたが、200人以上の友達が集ってくれました。その会で私と友達が通う教会の牧師先生は、『モモ』 作・ミヒャエル・エンデ (岩波書店刊)の話をなさいました。一人一人に与えられた時間の尊さ、大切さ。かけがえのない一時について語られました。そして人は、愛し、いつくしみあうためにこそ生まれ、生かされていると。 若い人たちの心にこのメッセージは届いたでしょうか? いえ、きっと届いたと思います。