最近、やたらと「格差社会」という言葉を耳にしますね。昔から格差はもちろんありましたし、エリートとか学歴社会というような言葉でも表現されたりしていました。
私は、今の国の政策がいいとか、ダメとか、むずかしいことはあまりわかりませんが、
テレビなんかでも報道されている、「ネットカフェ難民」なんかの姿をみると、ちょっと疑問符ですね。
今から紹介する本は、あの大ベストセラーになった
『下流社会』を書かれた三浦展さんの
最新作です。
今回の本も超ショッキングな内容になっています。信じる信じないは自由ですが、特に小さな子どもさんをおもちの親御さんは必読かも・かも・です。
子どもの成績のよしあしは何によってきまりますか?多少はもって生まれた能力もあるでしょうが、もっと不公平なのは、親の所得が高いか低いかで、なんの罪もない子どもたちが受けられる教育の質が変わってしまうことであります。
著者の三浦氏は、このあたりを探るために、小学二年から六年の子どもをもつ母親1443人を対象にアンケート調査をされました。その結果をまとめたものが、この本です。
その結果、実にさまざまな内容が浮き彫りになり、驚きであります。
たとえば、
お父さんの読書量と子どもの成績は比例する
料理好きなお母さんの子どもは成績がよい
成績が悪い子どもの方が、運動が苦手でゲーム好き
成績「下」の子ほど、親も子も肥満ぎみ
夫婦間の満足度と子どもの成績は比例する
などなど
そして、氏いわく最後に結論として、次のように述べています。
子どもの成績の格差を生み出しているのは、
「収入の格差」だけではなく、実は
「生活の質の格差」なのだ。
とにかく読んでみてください。昨日発売されたばかりですが、ベストセラーの予感がします。
『格差が遺伝する!』 三浦展著 宝島社発行 777円
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9982023020
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