みなさんゴールデンウイークは楽しまれましたか?うちは姪の子ども達が大阪からやって来て、裏山でたけのこ堀りを楽しみました
小さい、小さいたけのこをみつけてその皮むきを根気よく楽しそうにしていました。
たけのこ・・といえば、やっぱり 『ふしぎなたけのこ』 松野正子・作/瀬川康男・絵・・・福音館書店刊 を、思いうかべます。
10年前、松野正子さんの講演会にでかけて行きました。まず、とってもやさしい語りでこの本を読み聞かせてくださいました
「やまの おくの おくの むらの、 むかし むかしの おはなし。」ではじまるこのお話。ずんずん伸びるたけのこのてっぺんにしがみついた たろ。 そのたけのこがたおれ、それをつたって山の奥の村人がたろをさがしにいくと・・・
そこは、海 こうして山~海の道しるべができて「・・・やまのおくのむらは、しだいに、はんじょうし、みんなながいきで、しあわせに くらした。」
ある幼稚園でこの絵本をみた子ども達が「さかなもあるぞ。こんぶもあるぞ。かいもあるぞ。たけのこもあるぞ。」というページで、たけのこがない!!といいだしたそうです。確かに描いてありません。先生が返事に困っていると、あるこどもが「ここにあるよ、ほら。」といったそうです。 さあ、どこにある といったか、宿題ですよ。帰ってから考えて下さいと、松野さんがおっしゃいました。 てんこもりのごはんがたけのこごはん?それとも大きなお腹をさすっている人がいる
たけのこは ホラ、この中にある!!・・・というように思いをめぐらせます
新しい生活をスタートさせたこどもたち、いろんな困難にこれから出会うでしょう。そんな時、平べったい現実しか見えないと行き詰まってしまいます。今は見えなくても一歩ふみだした時に広がる世界や、今ある、今まできた道、そんな想像力を育ててあげましょう
読み聞かせはそのひとつの手段でもあります。
わたしたちは、こどもたちに、よき道しるべを示してあげれるでしょうか?