ひとむかし前、児童新書と言えば岩波ジュニア新書(これがむずかしんです)でしたが、今は理論社からでている、YA(ヤングアダルト)新書よりみちパン
セがとても興味深いです
今を生きる魅力的な大人が子ども達の為に心を込めて書き下ろした作品ばかりです。
シリーズ25作目にあたる最新作『おばあちゃんがぼけた。』を、今日は紹介しましょう。書いた人は「村瀬孝生さん」。『宅老所よりあい』の所長さんです。毎日毎晩、いろんなお年寄りと暮らして、全てを受け入れ、共に生きておられます。
プライドの高いトメさん。頑固おやじマサトさん。副社長(だった)ヨシオさん。・・・・。『宅老所よりあい』での日々の様子がこれを読む若い人に大切なことを教えてくれると確信しています
私はクリスチャンですが以前、牧師先生が言われたことを思い出しました。「わたし達はたくさんのものを与えられて生まれてきます。見える目、聴こえる耳、思うように動く手足・・・・。そして年をとるとそれを一つ一つお返ししていくのです。いただいたものですからお返しするのはあたりまえです。奪われていくのでも失っていくのでもありません。すべてのものをお返しして、そして天国へいくのです。」と。
ヨシオさんの奥さんが偶然同じことを言っておられます。「すべていただいた物をかえしてからでないと逝けませんよ。」と。家族であってもそうでなくてもそんなお年寄りと最後まで寄り添ってともに生きる人が、きっと生きるパワーを受け継いでいきます
よりみちパン
セ今んところ全25作。迷える若者のバイブル!!!です。