知的財産権に関する訴訟業務を数多く受任してきました。

 

弁護士とともに代理人又は補佐人になる事件もありますが、弁護士無しの本人訴訟で私が単独で補佐人を務める事件もある。

 

最近、私が補佐人を務める本人訴訟において、相手側が訴えを取り下げて裁判が終わりました。

 

私の依頼人は、特許侵害で訴えられた側です。

 

昨年から侵害警告が続いて、こちらが相手方の要求を拒否していたため、ついに訴えられた事件。

 

特許発明の技術的範囲の解釈において争いがあるのは当然ですが、私は無効理由が記載された証拠を複数見つけちゃった。

 

相手にとって致命的になる証拠。

 

その証拠を提出した後、相手側から和解の提案がありましたが、私の依頼人がその内容に納得できず、和解が決裂。

 

このあと3年におよぶ訴訟を覚悟した瞬間です。

 

結局、相手方が取り下げることで訴訟が終わりました。

 

侵害警告を何度も受け、訴えが提起されてもなお、守りから攻撃に移る。

 

これが私の弁理士実務の特徴でもある。

 

基本は守りです。

 

しかも鉄壁の守り。

 

そして機会を見て一気に攻めに転じる。

 

これまでの特許訴訟では、なんと無傷の無敗。