ケミカルリサイクル | 西村くにこ オフィシャルブログ Powered by Ameba

ケミカルリサイクル

昭和電工株式会社 川崎営業所に伺い、プラスチック リサイクル事業について、ご説明いただきました。


1928年昭和肥料株式会社として設立された同社は、1931年、国内初・国産法によるアンモニアと硫安の製造に成功するなど、90年にわたり、京浜臨海部のケミカルをリードしてきました。今回は、使用済みプラスチックを燃やさずに、ほぼ全量、製品として蘇らせる「ケミカルリサイクル」について教えていただきました。



国内で排出されるプラスチックは年間約900t。そのうち約6割は焼却され、熱エネルギーとして活用されています。これをサーマルリサイクルと言います。熱エネルギーの利用ですから、原料の再利用はできませんし、焼却時に発生したCO2は、大気中に排出されてしまいます。

プラスチックを熱で溶かして再生するマテリアルリサイクルは全体の23%。しかし、これは、プラスチックの単一素材化が必要で、どんなプラごみでも大丈夫!と言うわけにはいきません。


さて、昭和電工川崎営業所で行っているケミカルリサイクルは、使用済プラスチックを熱分解して、アンモニアと炭酸に生まれ変わらせます。

また、精製の途中で生まれる水素も水素ステーションに供給されたり、純水素型燃料電池として活用されています。

世界に誇れる素晴らしい事業が、我が川崎区発であることを嬉しく思います。

ちなみに、川崎営業所は映画等の撮影にも、広くご協力いただいていて、シン・ゴジラでは、ゴジラを倒す薬剤がここで開発されました。

映画でも現実でも、地球の未来を救う取り組みが、進められている場所です。