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防災警察常任委員会質疑から

令和7年神奈川県議会第1回定例会が閉幕しました。

この1年は、防災警察常任委員会に所属、

提言を交え質問をさせていただきました。

今委員会での質問について、ご報告します。

 

1.災害時の孤立地域対策について

昨年12月の代表質問で取り上げ、令和7年度当初予算に「孤立化対策等備蓄敷材整備事業」として地域の調査費等が計上されました。これまでは、農村・漁村のみが孤立地域の対象となっていましたが、高齢化が進む中で、都市部においても「孤立化」はありうるのでは?というのが、私の意見です。

神奈川県は海あり、山あり、都市部あり。様々な状況に即した多様な孤立リスクをしっかりと捉え、孤立地域対策の強化を図るべきと考えます。

 

2.かながわ性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センター「かならいん」について

当初予算には「性犯罪・性暴力被害ワンストップ支援推進費」として、常任委員会で求めていた、「かながわ性被害相談LINE」の相談日の拡充がさっそく盛り込まれました。これは、緊急避妊薬の効果を考えると、性被害から72時間以内のフォローが必要なためです。

また、経験豊富な民間団体を活用した付き添い支援の体制を強化する取組も計上されました。こちらは、被害者への直接的なサポートになると同時に、県職員がさらなる体制強化や支援の拡充のために時間を費やすことができることからも、期待を寄せるものです。

同じく委員会で求めていた「子どもの時から、自身の身を守るための情報や知識、スキルを習得する取組」についても、子どもたちへのリーフレットの配布や教職員への研修が実施されるということです。

さて、昨年12月の代表質問では「かならいん」における証拠採取の拡充を求めていました。このほど新たに本年2月から「けいゆう病院」でも証拠採取が実施できるようになりました。実現にあたっては県警察が全面的に協力し、採取や保存についてのマニュアルの簡素化や証拠保存の場の提供など、証拠保全の観点からも画期的な取り組みであると評価しています。

このように具体的な提案が実を結びますが、性犯罪被害を警察に訴えることに抵抗のある方は少なからずいらっしゃいます。

かならいんは被害者に寄り添い、相談できるのだということを周知するとともに、性犯罪自体がなくなるよう、今後も県警察との連携を強化してまいります。

 

 

3.消防学校の老朽化への対応について

昨年夏、神奈川県の消防学校に視察に行ったとき、学校及び施設の老朽化が気になり、9月の委員会で取り上げたところ、当初予算に「消防学校備品等更新事業費」が計上されました。今後、3か年計画で更新や整備に対応していただけるとのことです。

さて、昨年4月に入校した女性初認教育生は過去最高の30名となり、これからも女性の活躍が期待されるところです。そもそも、男子のみだった施設が、これまでの対応で女性職団員のニーズに応えられているのか、引き続き意見聴取や検討を行わなければならないと思います。また、将来的には個室化が求められるであろうことを申し添えておきました。

 

4.可搬式速度違反児童取締装置(通称 可搬式オービス)の整備について

可搬式オービスは、生活道路や通学路などを中心に、交通事故抑止効果を上げることが期待されますが。昨年の予算委員会における、わが会派からの要望に応え、2台増台される予定であるということです。令和8年9月からは、中央線などがない一般道路の法定速度の上限が時速60キロから30キロへ引き下げられますので、あわせて速度違反の取り締まりを実施することで、規制の効果も発揮されると考えます。また、高速道路においても、本県はオービスの台数がそもそも少なく、可搬式オービスの活用で危険運転の抑制が図れるのではと思われます。

可搬式オービスについては運用面で工夫を凝らし、その効果を検証し、必要ならばさらなる装置の増設を図るなど、安全対策の充実に努めていただくよう要望しました。

 

5.運転免許の学科試験における発達障がい者への合理的配慮について

発達障がい者の方の中には、全体的な発達に遅れはないものの、文字の読み書きに限定した困難があり、運転免許の学科試験でも、内容は理解できているのにもかかわらず、実力が発揮できずに、何度も受験をする方がいらっしゃいます。我が会派からは、運転免許学科試験における合理的配慮について繰り返し質問してまいりました。

県警察では、HPへの合理的配慮について掲載や、発達障がい者についての研修を受講するなど精力的に取り組んでいただきました。

今後は、タブレット導入に向けての研究を進めていくとのことです。ディスレクシアの特性を理解し、「読み上げ機能を活用した音声認識での受験」ができるよう取り組まれよう求めました。。

 

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