教育を考える | 西村くにこ オフィシャルブログ Powered by Ameba

教育を考える

教師の成り手が減っています。
文部科学省によると、2018年度の教員採用試験の受験者は計約10万5千人。12年度の約12万2千人と比較すると約1万7千人減ったことになります。一方で採用者は増えているため、採用試験の競争率(倍率)は下がっており、教員の質に影響が出かねないと懸念されています。

そんな中、あるご縁で、一人の高校生と出会いました。彼女は小学校教諭をめざす受験生ですが、自身のモチベーションを上げ、教師になる目標を明確にするために、母校に行き、現場の先生方の話を聞いてきたそうです。
「もっと色んな意見を聞きたい」と議員である私に連携をとってこられました。
「高校生が聞きたいことって?」
掴み所がなく、できれば箇条書きでいいから、まとめてみてとお願いをしました。
彼女から送られてきたメールには、
いじめ、外国とゆかりのある子どもたち、ひとり親家庭、ICT、英語教育などなど、教育現場が直面する様々な課題がビッシリ!これは私だけでは、対応仕切れないと感じ、県教委の担当の方にお願いして、一緒にレクチャーを受けました。彼女の鋭い質問に、驚き、触発され、とても有意義な時間を共有できました。

「また何かあったら連絡してね。」というと、
実は行きたいところがあるとのこと。この春、開学した小杉小学校を見学したいというのです。
再開発目覚ましい武蔵小杉ではタワーマンションが林立し、転入が増加したため、子どもたちも増え、教室のキャパシティを超えてしまいました。
新設された小杉小学校は、このタワーマンションの子どもたちを受け入れるとともに、最新の設備を備えています。

私も開学式にご招待いただいていたのですが、選挙前のドタバタで参加できず、残念に思っていました。
これは、いいキッカケを作ってくれたとばかりに、直接、小杉小学校に問い合わせたところ、快く受け入れてくださいました。
8月29日、新学期が始まるなか、小杉小学校へ。佐藤公孝校長は、彼女の思いを聞くと、ひとりの教職をめざす若者として対応してくださり、先輩としてのアドバイスを交えながら、彼女の質問に答えてくれました。

休み時間には、児童の皆さんも寄ってきて、施設の説明や、夏休みの自由研究の紹介など、活発に対応してくれました。
もちろん私も付き添っただけではありません😅
防災拠点としての、小杉小学校の在り方。小杉小学校の周りには、コンベンションホールや日本医科大学病院があり、企業や商業施設も多く、時間帯によって、町の顔が変わります。これまでのように、地元の町内会の自主防災組織に委ねるだけでは、対応仕切れないことも多くのではないでしょうか。
また、タワーマンションに居住する方は共稼ぎ世帯が多く、新たな見守りのシステムも検討するべきでしょう。
佐藤校長のお話では、保護者の方が自主的に活動するボランティアでの学校行事の支援が始まっているとのことでした。音楽室では、さっそくミニコンサートも開催されたそうです。

これからのPTAのスタイルとして、参考になるのではと感じました、
帰り道、年の離れた友人は、私の話を聞いて、
「仕組みを作る教育委員会にも興味が湧いてきました」と言ってくれました
「でも、まずは、現場を知ることが重要じゃないかな。そのためにも、受験を頑張って、教員になって・・・。未来はどんな風にも作れるよ。」
そう励ました私の方が、彼女の熱意と輝きに励まされていました。