最先端医療イノベーションセンターにて
大阪大学大学院医学系研究科 最先端医療イノベーションセンター棟を医学部附属病院 未来医療開発部の徳増有治 特任教授の案内で拝見させていただいた。前日にiPS細胞研究所でご教示いただいた未来の医療が、具体に進められている様子を拝見することができ、タイムリーだったと思う。
こちらでは、企業との共同研究が盛んだが、従来の資金援助という枠を超えて、大学における自由闊達な研究姿勢と企業の市場を意識した目標設定が、上手く噛み合っていると感じた。その背景には人的交流がある。単なる交流ではなく、提携した企業が、人を送り込んで、センターのスタッフとして、活躍しているのだ。
また、センターには、研究だけではなく、教育を担う医学部フロア、治験が行われる病院フロアがあり、これらが自由に交流できる気風が漂う。阪大病院では、年間800以上の心臓手術が行われている。7月、iPS細胞から作製された心筋シートを使った臨床研究の申請がなされたと報じられた。昨日伺った京大iPS細胞研究所のiPSストックが使われる。センターでは、iPS細胞が心筋細胞から、心筋シートになるまでの過程も見せていただいた。
世界中が最先端医療の研究、開発、実用に向けて凌ぎを削るなか、得意分野を活かしながら、リードしゆく立場をめざす最先端医療イノベーションセンター。
世界中が最先端医療の研究、開発、実用に向けて凌ぎを削るなか、得意分野を活かしながら、リードしゆく立場をめざす最先端医療イノベーションセンター。