神奈川県動物保護センターの建て替えを! | 西村くにこ オフィシャルブログ Powered by Ameba

神奈川県動物保護センターの建て替えを!

21日の日曜日、神奈川県庁本庁舎では、

犬猫の譲渡会が開催されました。

時節柄、サンタの衣装に身を包んだボランティアの方々が

来場された人々に丁寧に説明されていました。

神奈川県の動物愛護施策は、

こうしたボランティアの方々のまごころで運営されています。


平成25年度、県動物保護センターでは、犬の殺処分ゼロを達成し、知事は、今年5月、「犬の殺処分ゼロ継続宣言」を発表。

さらに、猫についても、昨年10月から1年間、殺処分ゼロであったとの新聞報道があり、職員ならびに、ボランティアの方々のご苦労に頭が下がる思いです。

我が公明党神奈川県本部でも、犬猫殺処分ゼロを目指したプロジェクトチームを発足させ、3つの提言を掲げました。

まず1つめは、終生飼育を推進すること。

ペットが天寿を全うするよう、飼い主のモラルなどの啓発に加え、飼い主の高齢化が大きな課題であり、今後、ペットの継承・譲渡のシステムを構築しなければなりません。

2つめとして、マイクロチップの装着を推進すること。小型犬の遺棄が各地で相次ぎましたが、マイクロチップの装着が唯一、遺棄者を特定する手がかりだとも言われています。一方で、東日本大震災では、ペットも被災し、飼い主と離ればなれになるケースも続出し、ここでもマイクロチップ装着の有無が明暗を分けました。

最後に、アニマルポリスを創設すること。動物虐待が未成年者による残虐な事件の前兆となることも多く、県警と保健福祉局の連携を強化するなど、動物愛護法に基づく取締りだけではなく、事件事故を未然に防ぐための前兆事案として向き合うことも必要と考えます。

全国に先駆けて犬の殺処分ゼロを達成し、継続をめざす神奈川県において、これらの課題に、先進的に取り組むことを期待しています。


そんななか、清掃職員による暴行で動物保護センターに保護されていた小型犬が死んだ事件は衝撃でした。


本県の動物愛護行政を推進していく中心施設であるべき動物保護センターは、40年以上前に、捕獲した犬を収容し、殺処分する目的で建てられたものであり、それらを想起させる焼却処分場もそのままで、施設の老朽化も進んでいると伺いました。抵抗できない小さな生き物に暴行を働くことは許されることではありませんが、収容されている動物も、そこで働く人々も、少なからずストレスを感じる場となってしまっていることは否めません。

今後、神奈川県が、収容した動物の譲渡を推進し、動物愛護の先進的施策をさらに進めていくにあたっては、動物保護センターの整備が必要であると考えます。県内の自治体では、横浜市、横須賀市がすでに施設整備を行い、川崎市も動物愛護センターの建替えが決まったと伺っています。県財政が厳しい中で、動物保護センターの整備を行うためには、広く県民から寄付を募る基金の創設なども視野に入れて検討を進めれば、実現の可能性は大きく広がると考えます。


私は、本会議において

収容している動物をとりまく環境を整備することは大変重要な課題であり、動物保護センターの建替えについてどう考えているのか、

また、犬猫殺処分ゼロを目指すために、終生飼育を推進していくことやマイクロチップの装着を推進していくことなどについて、今後、どのように取り組んでいくのか、知事に質問しました。

 これに対し、知事は、

終生飼育の啓発活動として、ペットショップとの連携や

ミュージカルの開催で動物愛護意識の醸成に努めること。

動物保護センターで収容し、しつけの訓練をした犬にマイクロチップを装着してから県民に譲渡すること。などを答えました。

そして、動物保護センターの建て替えについては、

動物愛護の拠点としてふさわしい施設に建て替える必要があるとし、

私の提案した基金の創設を含め検討を進めると答えました。

動物譲渡のボランティアの方々、保護センターのスタッフの方々から

喜びの声をお寄せいただいております。

今後も実現まで、粘り強く頑張ります!