小児がんへ重粒子線治療の適用拡大を!
今朝、京急川崎駅前での街頭演説を終え、片付けをしていると、
通勤客にパンやおにぎりを売っている販売員さんが、
声をかけてくださいました。
「神奈川県で重粒子線治療が始まるんですか?」
西村「はい。来年12月、県立がんセンターで」
「全国で4カ所しか、ないんですよね?」
西村「はい、5カ所目になります。
しかも、がん専門病院では初めてです」
「さっき言っていた、小児がんって、放射線治療の副作用とか、
大人になってからの再発とか、問題が多いんですよね?」
う~む、よくご存じでらっしゃる
小児の病死原因の1位である小児がん。
適正な治療を受ければ7割の子どもたちが治ると言われていますが、
治療は長期にわたることが多く、
家庭生活や学校生活に大きな支障をきたします。
また、抗がん剤や放射線の副作用による発育障害や、
成長してから発症する二次がんなどの晩期合併症も課題です。
その点、重粒子線治療は副作用が少なく、
通院治療も可能であり、
小児がんに適用されれば、
子どもたちの生活を守り、負担を軽減することができます。
今回の一般質問で私は、
県立がんセンターと県立こども医療センターが連携して、
小児がんへの重粒子線治療を行っていくべきだと訴えました。
また、現在、日本には
がん専門病院と小児がん拠点病院が連携している例はありませんので、重粒子線治療に限らず、
画期的な取り組みとして期待できると考えました。
販売員の女性は、最近、テレビで、がんの特集をやっていて、
情報を得てはいたものの、こんなに身近に、
政策として提案している人がいるとは、と喜んでくださいました。
私の一般質問に対し、黒岩知事も、
「両病院の医療スタッフが連携して臨床研究に取り組み、
小児がんに対する重粒子線治療の安全性や有効性を慎重に検証し
一日も早い治療の実施を目指してまいります。」と答えました
小児がんだけでなく、女性特有のがんの研究も始まりました。
群馬大学では子宮頸がんの治験が、
陽子線治療では、乳がんの治験準備が着々と進められています。
これからも、多くの症例に挑戦し、
多くの患者さんの治療の選択肢となるように、
働きかけてまいります。