ブログリニューアル2日目。

今日もご覧いただきまして、ありがとうございます。

 

 

 

今日は、昨日例えた「苦手だったピーマン (ピーマン=人とのコミュニケーション) 」を、どのようにして食べられるようになったのか。

を、お話します。

 

 

 

 

「初対面の人と話すのは苦手だ」

 

見ず知らずの人や、たまたま隣に座った人に、

喋りかけるのも喋りかけられるのも苦手、

という方、いますよね。私もそうです。

 

防御策として、眉間にしわを寄せて、

「話しかけないでください」オーラを出すとか、

 

ショップ店員さんからの

「それ可愛いですよね〜」

「私も同じの持ってるんですよ」攻撃から逃れる為に、

イヤホンをして聞こえませんメッセージを発したりします。

今でもです。

 

 

   ・・・・・

 

 

大きな転機となったのは高校生の時。

地元の和洋菓子店でアルバイトをはじめたことでした。

 

 

アルバイトの先輩を見ていると、

 

・お客様が来店したら「いらっしゃいませ」と言う

・買いたいものを伝えられたら「こちらですね、おいくつでしょうか」と言う

・箱に綺麗に詰めたら「このようにお詰めしました」とお見せして言う

・お会計金額を計算したら「○○円です」と言う

・お金を受け取り、お釣りをお渡しする

・商品をお渡しする時に「ありがとうございました」と言う

 

 

お客様がいらっしゃるたびに、

「起きること」「とるべき行動」「発する言葉」も、毎回ほぼ同じです。

 

 

 

やって見て、と言われ、先輩の動きを思い出しながらやって見ます。

 

笑顔どころか、緊張で眉間にしわを寄せて、

声もボソボソでしたが、

決められた通りに行動し、喋ることができました。

 

私が笑っていなくても、声が小さくても、

お客様は買いたいものを買うことができて

「ありがとう」と言って帰って行かれました。

 

 

 

 

私、初対面の人と喋ってる。

しかも、ちゃんと伝わっているし、

コミュニケーションが成立してる・・・。

 

 

そして何より、

決められたことを決められた通りに喋るのなら、

嫌だなぁ、苦手だなぁ、という気持ちがそこまで強く現れないぞ、

ということに気づきました。

 

 

 

 

店員としてお客様に商品を販売する、

という、明確な役割伝えるべきことがあれば、

なんとか言葉を発することができるぞ、私。

 

 

 

そうやって毎日同じ事を繰り返していると、意識が変わってきました。

 

初めてのお客様 = 初対面の人 = 苦手

 

だったのが、だんだん、

 

初対面でも常連でも、店員という立場から見ると

つまりはみんな「お客様」という分類である、と考えるようになり、

 

「お客様」に対して「とるべき行動」「発すべき言葉」なら、

私は教わって知っているので、コミュニケーションを取ることが出来る。

 

 

 

 

そこで、私は 、

 

 

「わたくし」の私 「おおやけ(公)」の私 を、

分けて考えるようになりました。

 

 

「わたくし」の私の時に、人とうまく喋れない、は治さなくていい。

 

仕事などの役割を持って人と関わる場合には「おおやけ」の私、に切り替える。

 

 

 

それまでは、人とコミュニケーションが取れるようになるには、

私自身が社交的にならなければならない

と、思っていたところがありました。

それは、私にとってかなりハードルが高いことです。

 

 

でも、は社交的に振る舞う場面である、

という切り替えができれば、

社交的な性格になる必要はない

 

 

と、気づきました。

 

 

とっても、楽になりました。

根暗で人見知りのままでも、

この考え方なら 社会とつながれるのではないか。

私にとって、大きな発見でした。

 

 

 

 

そういえば・・・

携帯電話が出来る前、各家庭に固定電話があった時代。

 

さっきまで馬鹿話をしていた親が、

電話に出た途端、声のトーンが上がり、

丁寧な言葉で話し出す、というのを

子供の頃に経験した人は今の30代くらいまででしょうか。

 

つまり親は、普段どのような性格であるかは関係なく、

誰からかかってきたのかわからない電話に出る時には

「はい、西村でございます」と、よそ行きに振る舞い、

 

それが身内からだとわかると、

「なに〜どーしたの」と、いつものトーンに戻る。

その切り替えを、自然と見せてくれていましたよね。

 

 

 

 

例えば幼児の頃、お店やさんごっこをすると、

店員さん役はちゃんと

「いらっしゃいませ、今日は何にしますか」と言い、

お客さん役は「何にしようかしら」などと、

働いた経験がないのに言えていました。

 

これって、大人の真似をして

「役割を演じている」を自然にしていたということです。

 

 

役割が明確である事は、コミュニケーションにおいて、とても大事な要素です。

 

 

 

 

 

さてアルバイトの続きです。

 

店員として仕事をする、という明確な役割のもと、

お客様に分類された方とのコミュニケーションにも少しずつ慣れてきた私は、

もともとの理屈っぽさも良いほうに働いて、

どういう声のかけられ方だったら、

少しでもお客様に拒絶の気持ちが生まれにくいだろうかと、

考えるようになっていきました。

 

 

 

まだ何を買おうか迷ってショーケースを見ているのに、

「何にいたしますか」と聞かれると、

急かされているように感じて嫌だな、と私だったら思うから、

他の作業をしながら、お客様がお顔をあげた時には

すぐに伺える態勢でいよう、とか、

 

「こちらは昨日から季節限定でお作りしているものです」など、

選ぶのに参考になりそうな情報を、

言っても大丈夫そうな雰囲気だったら

 (決して声を張り上げたり大きな作り笑いなどしないで) 

遠慮気味に言ってみる、とか。

 

 

自分が苦手だからこそ、声をかけられるのが苦手な方の気持ちもわかる。

 

明るくて人と話すのが大好きな初対面の人から、

「こんにちは!」と、

とても明るく声をかけられたら・・・

昔の私だったらそれだけでびっくりして、

心の扉を閉めて鍵をかけていましたから。

 

 

 

後に、世の中には、

大人になっても人見知りの人や、

人とのコミニケーションが得意ではない人たちが結構な数いて、

「その気持ちを想像しながら伝えられる人」

が必要とされる場があるのだな、と、気づいていったのでした。

 

 

 

 

昨日からリニューアルしたこのブログでお伝えしているのは、

 

 

暗くても、陰気でも、人見知りでも、性格はそのままでいい。

私のように、「わたくし」としてのコミュニケーションは得意ではない、

という人が、「おおやけ」の立場でならコミュニケーションを取ることが出来るようになるための、考え方です。

 

 

 

 

タイトルにある「・・・私が 人前で喋る時にしている3つのこと」の1つ目は、

 

「わたくし」「おおやけ」の切り替え

 

です。

 

 

 

当時の自分を振り返って思います。伝えるのが苦手な方は、

 

公の場に「わたくし」をズルズルと持ち込んでいるのではないでしょうか。

「わたくし」が社交的であれば、どんどん持ち込めばいいのですが、

苦手の重症度が高い私のようなケースは、

「わたくし」と「おおやけ」を、完全に分けられるようにした方が、

光が見えてくる可能性が高いのではないかと感じます。

 

 

今は「おおやけ」スイッチを入れている時なのだから、

「わたくし」の性格は忘れていい、

一旦「わたくし」から離れていい、という、

別の人格を演じるくらいの切り替えが出来るようになると、

客観的に役割を演じられる(果たせる)ようになっていくように思います。

 

 

 

 

人が苦手、コミュニケーションがうまくとれない、って、厄介です。

人と関わらずに生きていけないですから。

 

今も、「わたくし」としての私は、

誰とでも喋ったり笑ったりが気軽には出来ない性格のままです。

 

 

 

でも「公」で「伝わった」という経験をたくさんしてきたことで、

「わたくし」の時も、心を開いてお話しできる人が増えたり、

一緒にお食事をしたいと思える人も増えました。

 

 

 

「わたくし」の私でいる時には、ピントが私の内側に合っています。

「おおやけ」の私でいる時には、ピントが私の外側に合っています。

 

 

この「おおやけ」に向けたピントが、

本来見るべき場所に合わせられるようになってくると、

「今起きていること」「私がそれをどのように感じるか」

を、分けて考えることが出来るようになっていきます。

(これについてはまた別の機会にお話します)

 

 

すると、いろいろなことを客観的に見られるようになって、

心がザラつくことも少なくなり、気持ちが楽になっていきました。

 

 

気持ちが楽は、ただ力が抜けている、

というだけではなくて、やる気がみなぎっている状態でも、

どこか一歩引いて状況を見ることができる、

いつも、起きていることに振り回されず、

なるほど、そうきましたか、と、

次を考える余裕を開けておける状態のことです。

 

 

 

自分の考えや、物事の受け止め方が楽になると、自分の言動が変わります。

すると、あなたの周りの反応も変わってくることに、そのうち気がつくでしょう。

 

 

 

   ・・・・・

 

 

 

最後に、再びピーマン・・・。

(ピーマン=人とのコミュニケーション)

 

 

ピーマンが苦手なのは今も変わらない。

だから、好きなものを食べていいですよ、と言われてピーマンは選ばないけれど、

 

(例えば)ピーマンからしか摂ることが出来ない栄養素があって、

あなたが生きていくためには不可欠です、と医師に言われれば、

苦手でも食べなくちゃ、と思います。

 

ピーマンの苦手な部分を感じにくい食べ方をとことん研究して見たら、

この調理法なら食べられる!が、いくつも見つかりました。

 

「うちの子ピーマン嫌がって食べないのよ」という友人ママの言葉に、

「私も食べられなかったんだけどね」と、自分の克服調理法を伝え、

試してみて、とお伝えしたくなりました。

 

それが、このブログです。

 

 

 

 

ピーマンが苦手な食べ物の代表のように例えましたが、あくまで例えです。

ピーマン農家さん、私は、ピーマン好きです。

 

 

 

 

お読みいただきまして、ありがとうございます。