西村綾子オフィシャルブログをいつもご覧いただきまして、ありがとうございます。
これまで、全国ネットの情報番組で約11年間リポーターを担当してきた経験や、
20年を超える、式典やイベント、トークショーなどの司会歴、さらには銀行員、海外ブランド企業での会社員時代も含め、様々な状況や関係の方と接する中で、私の頭の中にできた「伝える」為の回路を文字化し、出来るだけ丁寧に、お伝えしていくことを、今日からはじめます。
私は、長年人前で喋る仕事に就いていますが、局アナウンサー経験はありません。
コーチングや心理学などの資格や、コミュニケーションについて専門的に学んだことも、スピリチュアル的な感性もありません。
とても人見知りな子供で、小さな頃から人が苦手、笑うのが苦手、目立つことが苦手でした。
中学生の頃、この先、誰とも関わらずに生きていくことはできないんだな、と気づいて以降、どうすれば、この性格のまま、周りの人々と共存していけるのか、いつも考えていました。
常に人を観察し、あらゆる可能性を想像し、言葉を選択する、を繰り返す。
それが体に染み付いた結果、巡り巡ってあんなに苦手だった「人の前で喋る」仕事に就いていた、というのが正直なところです。
「人見知りのまま大人になった私が・・」と、タイトルにしましたが、私はあと少しで四半世紀に届こうかという人前で喋る仕事歴がある今でも、人見知りですし、コミュニケーションも得意ではありません。
ではなぜ、この仕事を続けさせていただけているのでしょう。
私は、こういうことなのではないか、と思っています。
〈ピーマンが苦手なお子さん向けに、ピーマンを食べられるようになるメニューを考えてください〉というお題があるとしましょう。
「ピーマンが大好きな人」が考えたメニューと、
「元々ピーマンが苦手だったけれど今は食べられるようになった人」が考えたメニューの違い。
なんとなく想像がつきますでしょうか。
ピーマン大好きです。ピーマンの美味しさを生かしたメニューを作るのに、私向いていますよ!という方にお願いする。喜んで作ってくれそうです。
では、ピーマン苦手だけど食べられます、という人が必要とされないか、というとそうでもなくて、ピーマンのどういうところが苦手で、どのような調理をしたら食べられるようになったのか、という自身の経験を生かしたメニューなら、作ることができますよね。
「美味しいピーマンメニュー」作りでは呼ばれませんが、
「苦手克服ピーマンメニュー」作りが必要になると発注をいただける。
今回のお題は「苦手な人が食べられるようになる」ですから、ピーマンを苦手と感じたことのない人の方が経験値的に不利かもしれません。
苦手な人の気持ちが想像できる、というのは、
伝えるにおいて「強み」です。
仕事に置き換えると、
明るく楽しく元気よく、よりも、丁寧に気を配って、が優先されるケースや、専門家と一般の方の情報を繋ぐ役割が必要、のような、観察と気配りがより求められるような仕事、といいますか…。
そのようなメニューが必要になる機会は案外いろいろな所にあって、結果、今日まで続けさせていただけている、というような感じなのです。
幸いなことに、この仕事が大好きで自分を見て!という情熱的な方々とは、考え方も、やれることも違うので、相手の領域を侵すことがありませんし、羨ましがられることもありません。
そういう意味でも、苦手はマイナスではありません。
自分さえブレなければ、なかなか心地良い存在の仕方であると、私は思っています。
人見知りとは「子供が、見慣れない人を見て泣いたり嫌ったりすること」を言います。
それが大人になっても残ったまま、という方は少なくないのではと想像します。
それでも、仕事や、コミュニティや、家族や、色々な場面で、人とは関わっていかなくてはなりませんよね。
私の方法は、手引書やレッスンで学んだものではなくて、生きていくために幼い頃から考え観察し続ける中で、こういう考え方をすれば、私、喋れる!を、見出した、我流の理屈であり論理です。
なので、かなり回りくどいと思います。
そもそも人と関わるのが苦手、という方は、自分から笑いましょう、何か話題を考えて話しかけてみましょう、などの「まずはやってみて」的なことを言われても、
「それが出来ないんだから苦手なんだよ」ですよね?
私もそうでした。
ですから根っこから掘り下げていく方法もありますよ、という面倒くさい話をしていこうと思います。
これからこのブログでは、私の中にある「経験」や「考え方」や「方法」などを、出来るだけ具体的に言葉にしていきます。
時間が経っている今だから、言えることもありますしね。
私のように、根暗で人見知りのまま大人になっても、
社会と心地良く関わって生きていく方法はあります。
最終的なテーマ(主題)は
《自分なりの「伝え方」が見えてくると、いろいろなことが楽になっていく》
私自身のテーマは何事も《丁寧に》です。
お読みいただきまして、ありがとうございます。
(ヘッダーの写真を変えるべくチャレンジしたのですが、
機械音痴なため殺風景なスタートになりました。色々やってみます。)