土木費での質問は以下の通りです。

 

1.白金・白金台地域における相乗りタクシーの実証実験について

 ・実験結果について

2.運河に架かる橋のライトアップについて

 ・ふるさと納税とイベント性について

3.街路樹の管理について

 

港区議会 録画配信サイトで質疑が視聴できます。

 

 

【議事録】

 

1.白金・白金台地域における相乗りタクシーの実証実験について

 

○委員(二島豊司君) 重複もありますが、お伺いさせていただきます。
 白金・白金台地域における相乗りタクシーの実証実験について、お伺いいたします。
 まず、実験結果についてです。
 6月1日から8月31日までの3カ月間、白金・白金台地域における相乗りタクシーの実証実験が行われました。何組、何名の方に実験にご参加いただくことができましたでしょうか。また、利用者の行き先、同乗者数、1回当たりの最高利用料金と、平均での利用料金についてもお伺いいたします。

 

○地域交通課長(大屋寧剛君) モニター実験には、24組96名の方にご参加いただきました。利用者の行き先は、白金・白金台地域以外の利用が7割であり、1回当たりの最高金額は3,140円、平均利用料は737円でした。同乗者数につきましては、現在実施しているモニターへのアンケート調査で質問をしております。

 

○委員(二島豊司君) 同乗者数は今、お調べになっている最中ということです。
 実験にご参加いただいた皆さんからのご意見などについて、お伺いしたいと思います。
 私がいただいたご意見としては、皆さん、モニターにならせていただいて非常にありがたかったと、まず感謝されておられる方が全員でありました。しかしその上で、まずは仲間と都合が合わずに、乗り合わせる仲間がそろわない、410円という初乗り運賃では、走れる距離が思いのほか短い、kmタクシーが来ずに、結局そこに来た他社タクシーに乗車してしまう、スマホを前提としているのですが、なかなか使いこなせないと、kmタクシーがいつ来るかわからないとなると、今来た他社でも乗ってしまうというご意見でした。
 区に対しては、どのようなご意見が寄せられておりますでしょうか。

 

○地域交通課長(大屋寧剛君) これまで区には、申し込む際に4人を集めるのが難しい、実際に利用する際に相乗り相手が確保できない、車両屋根上のあんどんが小さくて高齢者にはよく見えず、kmタクシーかどうか判別がつかないといった声が寄せられております。
 現在実施しているモニターアンケートの調査では、意見を広く収集する構成となっており、今後これを取りまとめてまいります。

 

○委員(二島豊司君) 利用者の声や利用実態の結果を受け、モニターのアンケートや何かの結果をおまとめだということであります。それを受けまして、今後の展開についてお伺いいたします。

 

○地域交通課長(大屋寧剛君) 今後、利用実績のデータの分析、モニターへのアンケート調査、運行事業者へのヒアリング等を行いまして、モニターの実験の効果検証を行い、その後、本格実施に向けた課題整理と解決策を検討するなど、平成31年度の本格実施を目指し、検討してまいります。

 

○委員(二島豊司君) これからいろいろと結果を分析をされるでしょうけれども、今の時点においては、一緒に同乗される方を集めるのがなかなか難しかったり、移動の際にそろわなかったりということと、タクシー会社が限られているということで、選んで乗らなければいけないということに対する不便感というのが大きなものなのかなと感じております。
 本格実施への移行に際しては、このままやって微調整というご意見も先ほどありましたが、見えてきた課題を、いかにしてクリアできるかということをご検討いただいた上で、使いやすい制度として、本格実施なのか、さらなる再実証なのか、やり方はあろうかと思いますけれども、より利便性の高い、交通不便地域の皆さんの使いやすい制度にしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 

 

2.運河に架かる橋のライトアップについて


○委員(二島豊司君) 続きまして、運河にかかる橋のライトアップについてお伺いいたします。質問通告のふるさと納税とイベント性についてです。
 初めに、運河にかかる橋のライトアップについて、現在の事業の進捗状況をお伺いいたします。

 

○芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(海老原輔君) 今年度、芝浦港南地区では、芝浦地区にあります新芝橋を来年2月までに、港南地区にあります御楯橋については来年3月までの完成を目指して、現在ライトアップを整備する事業者の選定を進めているところです。あわせて、来年度整備する予定の芝浦地区の渚橋と汐彩橋については、現在、委託業者が設計を行っているところです。

 

○委員(二島豊司君) 2橋については今、事業者を選定しているというと、実際に設計は終わっているということですね。
 このライトアップを手がけていただいております照明デザイナーの石井幹子さんが、今年1月に新聞で、「船が通るとライトの色が変わるなど演出性を高め、新しい東京の名所ができればと思う。東京タワーとレインボーブリッジの2つの大きなランドマークの足元に、楽しい小さいランドマークをつくり、住んでいる人にとっても水辺の暮らしに魅力が出るといい」とコメントされていました。
 この演出性を、今回これはふるさと納税の事業の1つとピックアップされていますので、この動機づけに関連づけるということについて、お伺いいたします。

 

○芝浦港南地区総合支所まちづくり課長(海老原輔君) 区で行う運河にかかる橋のライトアップについては、LEDを使用することから、さまざまな色の演出が可能です。そのため、春には桜色にすること、冬にはホワイトクリスマスをイメージした雪色、サッカー日本代表戦には青色にするなど、季節感をあらわし、地域のお祭りやイベントなどとも連携し、光をモチーフとした街の魅力を創出するさまざまな演出を予定しております。

 また、社会運動への支援・賛同を示すシンボルカラーのリボンの色にライトアップする、アウェアネスカラーライトアップを東京タワーなどの建造物と連携して行う予定です。
 これらの取り組みが地域住民の街への愛着を醸成し、地域コミュニティや観光、地域産業の一層の活性化につながり、ふるさと納税者への動機づけにもつながるものと考えております。

 

○委員(二島豊司君) 東京タワーもテーマなど、その時々で色を変えていますけれども、そういったイメージでいろいろやっていただきたいと思います。まだやっていない事業ですから、多分、今は皆さんわからないので、それに向けてふるさと納税をしようというモチベーションには、まだつながりにくいのかもしれないですけれども、そういう橋を渡る方が2月以降出てくると、これは港区でやっている事業で、ふるさと納税の今年つくられたパンフレットなどを見たときに、「あれか」とイメージできると、ふるさと納税へのモチベーションにつながりやすいのかなと思います。
 また、LEDにより、非常に色の自由度の高いライトアップができるということですので、例えばふるさと納税していただいた方には、特定の日の特定の時間に、お好みの色にその橋をライトアップしてあげる、例えば結婚記念日だとか、お子さんの誕生日だとか、これは返礼品というよりも、物より思い出ということで、そういう使い方も非常にやりやすいことなのかなと思うところがありますので、今年度2橋できて楽しみにしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

3.街路樹の管理について


○委員(二島豊司君) 次は、街路樹の管理についてお伺いいたします。
 区の管理する街路樹の本数はいかほどでしょうか、お伺いいたします。

 

○高輪地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 区が管理する街路樹は、高木が5,393本あります。低木は株立ちのものもあり、本数を数えることは困難ですが、歩道緑地帯として設置延長が1万5,097メートルあります。

 

○委員(二島豊司君) 高木で5,000本強ということで、区道ですね。
 次に、街路樹の剪定時期についてお伺いいたします。
 この夏は大変な酷暑でございました。外出の際に、強い日差しが突き刺さるように感じた方も多いのではないでしょうか。そのようなときには、皆さん、わずかな日陰もありがたく感じられたことと思います。ところが、一部の街路樹では、夏前に剪定が済まされ、日陰がとても小さくなってしまっているものが見受けられました。樹種によって剪定の時期というのがあるとは思いますが、ある程度の幅の中で、そのタイミングをはかることができれば、幾ばくかでも涼を求め、暑さをしのぐ木陰を増やすことができるのではないかと思います。街路樹の適切な剪定の時期についてお伺いいたします。

 

○高輪地区総合支所まちづくり課長(近江善仁君) 区では、街路樹の健全度調査をもとに、倒木や枝の落下などの危険を事前に排除するとともに、あわせて街路樹管理マニュアルに基づき、樹種に応じて最適な時期に剪定をしております。

 また、台風の到来が予想される時期には、それに先立って樹高を抑えたり、枝葉をすくなど、安全・安心の観点からも剪定を行っております。
 これらの剪定時期は、二島委員ご指摘のように樹種、樹形によって、ある程度の幅を持たせられることから、長期予報等の気象情報に注視し、木陰の創造など、歩道の快適性の向上にもつながるよう、より適切な時期の把握と剪定の実施に努めてまいります。

 

○委員(二島豊司君) もとより安全が第一ですし、変なタイミングで切って、木の健康を害してしまってもよくないというのは十分承知しておりますが、国道、都道も含めて、歩道上の日陰というものが求められ、非常にありがたく感じられたこの夏でしたので、可能な部分があれば、そのタイミングをうまくはかっていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上です。