平成29年港区議会第一回臨時会が開会されました。

 

本臨時会が招集されたのは、平成18年6月に発生したシティハイツ竹芝のエレベーター事故で被害にあった市川大輔さんのご遺族から、港区やシンドラーエレベーター社等が二億五千万円を賠償すべき責任があるとして、訴えられていた民事訴訟(平成二〇年(ワ)第三六三七一号)に関して、東京地裁からの和解勧告に応じ和解することによるものです。

 

 

港区が関わる和解の主な内容は以下の通りです。

 

・十六歳の若さで亡くなった市川大輔さんとご遺族の無念の思いを重く受け止め、本件エレベーターにおいて戸開走行事故が発生し、市川大輔さんが亡くなったことについて、深く遺憾の意を表すこと。

 

・本件事故を教訓として、それぞれが置かれた立場から、その社会的・道義的責任を果たすべく、互いに協力しあい、不断の意思をもってエレベーター事故の再発防止に取り組むこと。

 

・管理するエレベーターの維持管理や点検に関するすべての法令等の内容を確認し、毎年周知徹底すること。

 

・本件和解金として400万円を支払うこと。

(港区以外の各被告の和解金については非公表)

 

 

和解の条項に示された一つ一つを重く受け止め、お亡くなりになった市川大輔さんとそのご遺族に思いをいたし、厳粛な気持ちで採決に臨ませていただきました。

 

全会一致で本議案は可決されたことをご報告いたします。