※一度挙げた記事の再編集です。

前前回、議員さんからどんな質問が来るのか、そして前回はその質問に回答するときに官僚が気にすることは何かを説明しました。

今回は実際に質問された内容にどう回答するか、はじめは口語体、次に答弁スタイルで説明します。

〇実際の答弁
奥さんの置手紙には以下のように回答したとします。

「まずは、苦労をかけてごめんなさい。
〇ちゃんが生まれてから、いろいろやることが増えているのは知っています。家事にもいろいろあるから、全部を上げるのは難しいけど、子供の服についた納豆を洗濯機に入れる前にとる、とか、うんちが漏れたズボンを漂白するとか、だよね。
たまにはやってるんだけど、めんどくさくて全部まとめて洗濯機に放り込んでしまっていることもあります。申し訳ない。
〇ちゃんが熱出したときの保育園お迎えも、うちの会社はちゃんと育児休暇の制度があるから大丈夫。お迎えに行けるように努力します
まずは、これまでも話を聞いてたつもりだったけど、早急に話を聞く機会を作るようにします。
一生大事にする」って言ったかどうかは覚えてないけど、子育てについては、今後も君だけの負担にならないようにしっかり分担するようにします。本当にすみませんでした。」

これが答弁になるとこんな感じです。

1.について
 お尋ねの「子供が生まれた後に増加する全ての家事」については、多岐にわたることから、網羅的にお答えすることは困難であるが、例えば、洗濯乾燥機の使用に際して、予め、幼児の衣服に付着した納豆を除去すること、排泄物が付着した衣服を漂白すること等が挙げられる。

2.について
夫が行った最近の家事の例として、洗濯乾燥機の使用に際して、予め、幼児の衣服に付着した納豆を除去すること、排泄物が付着した衣服を漂白することが挙げられる。

3.について
夫の勤務する会社は、育児のために必要があるときは年に5日まで従業員が休暇を取得することを認めており、夫は、必要に応じ、幼児の送迎を行うことが可能である。

4.について
夫としては、これまでも、妻から育児に対する相談があった場合には、妻の育児負担軽減のために、必要な協力を行ってきたところであり、引き続き適切な対応をしてまいりたい。

5.について
御指摘の「一生大事にする、と誓った言葉」の意味するところが必ずしも明らかではないが、夫としては、妻が、自らの希望を実現して輝くことにより、妻の能力が十分に発揮され、家庭の安定につながることを目指しているところであり、そのために必要な家事の分担については妻と十分に話し合ってまいりたい。


こんな感じです。実際の主意書の回答はこんな感じで、結構堅苦しいです。

が、家庭の話にするとちょっとは親しみが湧いてくるでしょうか?

今度ニュースで「主意書」というワードを聞くことがあれば、この記事を思い出してみてください。すこし、身近に感じられるかもしれません。

ではでは。