時々その発言が世の中をざわつかせる
茂木健一郎さんだけど、今回のはひどい。
「ジャニーズはほんものじゃないし、
あなたのためでもない。ほんものは他にあるし、
あなたのためになるものはほかのところにある」
とXで持論を紹介したそうだ。
いいものを知る人、そして頭の固い人が
しばしば陥るロジックだけど、
エンタメをはじめとしたこうしたジャンルを
入口(クオリティが高いかどうか)だけで
語ってしまっても、あまり意味がなくて
大事なのは出口(お客さんにどう届いたか)
だと思うのです。
だって、入り口だけで判断するなら
高校野球だってプロには技術じゃ叶わないし、
歌が上手くないシンガーソングライターの歌だって
「それなら他人に歌わせた方が…」って
なっちゃうもんね。
だけど高校野球には「3年間限定」
「負けたら終わり」っていう中で、
ひりひりするような戦いがあり、
そして切なさもある。
シンガーソングライターの人の歌だって
作った人ならではの説得力とか
味わいとかがある。
受け手がどう受け取るか、
どう感じるかを抜きにして
質の良し悪しで判断するのは、
ちょっと乱暴な気がするのです。
そうそう茂木さんの投稿の中に
「ラジオ局で『夜空ノムコウ』をかけるなら
SMAPじゃなくてスガシカオさんで…って
言われた」って趣旨の書き込みがあったけど、
あれは単にそのラジオ局の
言葉にしずらい個性とか傾向だと思います。