春日三球さんが亡くなった | 放送作家 西川栄二のブログ

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「地下鉄の電車は

どこから入れたんでしょうねえ?」

の地下鉄漫才でおなじみ、

春日三球さんが亡くなられた。

89歳だったそうだ。

 

今考えても画期的な漫才で、

何度同じネタを聴いても笑ってしまう。

少年時代、僕は春日三球照代の地下鉄漫才が

大好きだった。

 

そして92年。

僕の30歳の誕生日である7月22日に

人力舎のお笑い学校がスタートし、

それから3日後の25日に

ぶっちゃあさんとリッキーさんの

ブッチャーブラザーズがプロデュースする

人力舎の一番大きいライブ

「アーバン寄席」に大抜擢で

出演させていただいた。

 

スーツを着込み、無我夢中で

デパート時代の話をしたのだけれど、

自分でも驚くほどウケた。

ビギナーズラック(笑)。

 

ライブの打ち上げでは

出演した芸人が

アドバイザー?的立場で

ライブを見ていた高信太郎さんから

一言づつ寸評をいただくのだけれど、

「西川君は、ビートたけしと

春日三球を足して2で割ったような

芸風だねえ」と、これ以上ない

お褒めの言葉をいただいたのでした。

 

嬉しくて嬉しくて

打ち上げをした新宿から阿佐ヶ谷まで

走って帰ったのでした(笑)。

 

あの一言が、その後の自分の

どれだけ自信になったか。

 

僕がお笑いを始めたときには、

もう照代さんは亡くなられていて

三球さんとお会いすることはなかったけれど、

一度、取材する側として

その人柄に迫ってみたかったです。

 

ご冥福をお祈りします。