たけしさんがミキの漫才を酷評 | 放送作家 西川栄二のブログ

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「THE MANZAI」で

ビートたけしさんが酷評した1組の漫才師。

最初は名前を伏せて報道されていたけれど、

それがミキだとわかり、

ちょっとした騒ぎになっている。

 

僕は前に「今、ミキは試練の時を迎えていて

それを乗り越えたら、すごい漫才師になる」と

書いたのは、

まさに今回、ミキが指摘されているのことで、

笑いの作り方が昂生さんのキレ芸みたいなことに

おんぶに抱っこになっていて、

笑いを生む仕掛けの引き出しが少ないから。

 

昂生さんはすごくお笑い頭のいい人だから

そこからさっさと抜け出すと思っていたけど、

なかなか抜け出せないみたいだね。

 

こういうときは、本当は

信頼できるネタ作家の人にネタを作ってもらって、

引き出しのバリエーションを増やすというのが

一番いい気がする。

 

じゃあ、もしも信頼できる作家がいなかったら

どうするか?

 

もしも僕がミキのお笑い学校時代の先生だったら

今の昂生さんは怒る人、

亜生さんは特にない…っていうネタ上の2人の感情に

バリエーションを与えるような台本を作ってみたらいい

…ってアドバイスをしていると思います。

 

迷ったり、悩んだり、ふさぎ込んだり、

自慢したり、リスペクトしたり、軽蔑したり、

慌てたり、励ましたり、疑ったり、笑ったり、

泣きそうになったり……

そんなシーンを作ることで、

ネタに流れやグルーブ感が生まれるはず。

そして一生使えるギャグみたいなものも

気づくいたら生まれているような気がします。