今の「ものまね王座決定戦」って、何を乗せたらいいんだろうね | 放送作家 西川栄二のブログ

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この前の金曜の夜かなあ、

フジテレビで「ものまね王座決定戦」を

やっていた。

 

歴史ある番組だけど、

最近は、笑えるものまね

というよりは、歌をじっくりと聞かせる

構成になっている。

 

でね、話は変わって

僕の大好きな「オモウマい店」。

ただ安くてボリュームの凄い店を

紹介するだけなら、

夕方のニュースの特集でも

同様の企画が放送されているけど、

この番組は、そこに

安くてボリュームのあるメニューを

出すに至った店主の人柄や美学、

ドラマやストーリーが乗っかっている。

だから面白いよね。

 

一方「ものまね王座決定戦」って

以前は、「似てる、似てない」の上に

「面白い」が乗っかっていたけど、

今は、視聴者をグッとたぐり寄せる

何が乗っかっているんだろうね。

 

年配の人は今の歌を、

若い人は昔の歌を知らないだろうから

「へえ、こんな歌があったんだ」と思わせる‥

が乗っかっているのか、

「○▽年前に優勝して以来、

ずっと優勝がありません」みたいな

ものまね芸人のバックボーンを

乗せているのか、

ものまねする歌や歌手の情報を

乗せたらいいのか、

「どうしたら、この歌のものまねが

出来るようになるのか」‥そのノウハウが

欲しいのか?

‥なんか乗っけるものが

「これ」と決まらないまま

番組が放送されている感じがします。

 

そこが見つかったら、大きな発明だけどね。

 

でも僕は、笑いが乗ってるのが

やっぱり一番好きかなあ。