テレビやラジオの台本を書くときに苦労するのが、
お笑い芸人を司会やパーソナリティーにした時に、
いかに決められたセリフの数を減らすかってこと。
芸人の人は、ずっと自由にしゃべれるのが一番で、
台本に「※受けて一言」とか「※リアクションあって」とかが
並んでいると、台本もそんなに見なくていいし、
自分の力も発揮できると思うから、嬉しいわけです。
だけど「M-1グランプリ」の今田さんは、
言わなきゃいけないセリフを、
キチンとしたMCとして沢山喋っている。
それが出来るからこそ、
パートナーが局のアナウンサーじゃなくて上戸彩さん…
みたいなことも可能になるわけです。
それにさあ、「Mー1」みたいな番組は、
「いかに緊張感を高めるか」
「いかに番組に集中させるか」で
視聴者のお笑いを見る目が変わり、
それが爆笑にもつながり、視聴率にも関わってくる。
今田さんの、格調あるMCをしつつ、
出場した芸人や審査員との絡みでも
様々な目線や関係性で笑いをとれて、
なおかつ後輩芸人の株を上げることもできる。
さらにハプニングにも強い…という
フラットでオールマイティーな司会者ぶりが
実はあの番組の屋台骨を支えている…というわけです。
実は芸人さんでああいう司会が出来る人って、
ほとんどいないと思っています。