厚生労働省では、毎年3月1日から3月8日までを「女性の健康週間」と定めており、それに合わせて当院でも皆様の健康を守るべく、YouTubeでプレコンセプションケアの簡単な動画を公開いたしました。
日本は国際調査で欧米やアジア諸国と比べてヘルスリテラシーが低い(2023年最下位)と評価されています。ヘルスリテラシーとは「健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力」のことです。
一般的な要因を挙げてみます。ただし、これは一般的な傾向であり、全ての個人に当てはまるわけではありません。
1. 教育の不足
- 健康や医学に関する基本的な知識が、教育機関で不十分な可能性があります。医学的な専門用語や複雑な医療情報への理解が難しいため、理解しにくいと感じる人が多いかもしれません。
2. 情報の過剰または不足
- インターネットやメディアの普及により、大量の健康情報が利用可能ですが、その中には信頼性の低い情報も含まれます。また、過度に専門的な情報が提供され、理解が難しいと感じられることがあります。
3. 文化的・言語的な障壁
- 一般的に、医療に関する情報は専門用語が多く、これが理解を妨げることがあります。また、特に高齢者や外国出身の人々にとっては、日本語が不慣れであることが理解の障害となります。
4. 医師とのコミュニケーションの不足
- 医療機関での診察時に、患者と医師のコミュニケーションが十分でないことがあります。医師の説明が十分でない、または患者が質問しにくい雰囲気があると、理解度が低くなる可能性があります。当院も気をつけたいと思います。
5. 健康への意識の低さ
- 一部の人は健康に対する関心が低いと感じ、健康に関する情報にあまり興味を示さないことがあります。このような状況では、ヘルスリテラシー向上の機会が逸失される可能性があります。
6. 複雑な医療制度
- 医療制度や健康保険についての知識が不足していることがあり、医療サービスの利用や権利の理解に課題が生じています。
皆さんがご自身の健康に少しでも意識を向けていただけますように願っております。お近くの産婦人科でご相談されてはいかがでしょうか。将来妊娠を望んでいるならAMH検査で今の状態を知っておくことも1つの手です。