♬生存しておりますョ♬~召すのお話~ | ♪ILL be right here♪~♡あなたに言の葉の処方箋♡

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~何気ない言葉の中には貴女に知ってもらいたいメッセージが沢山込められています。学校では教えられない和の伝言をここに綴ります♪~

「まったくブログが音沙汰なしですが、お元気なのでしょうか?」と、大変ありがたいお言葉を頂戴いたしましたウインク

 

はい!しっかりと生存しております飛び出すハート飛び出すハート飛び出すハート

 

ブログの更新が滞っているのは、なんだかよくわからないのですが、一昨年辺りから急激にお仕事が増えて、帰宅したら寝てしまうという・・・まぁー単なる横着なのです笑い泣き笑い泣き

 

知り合いからは「君に何かあっても安心したまえ!手向けはしてやるからな!」と言われる始末・・・って、おい!勝手にあの世送りにすな~~笑い泣き笑い泣き

 

講師をしておりますと、資料&試験問題作り&合否の決定・・・相手は大学生なので、中々渋い質問もしてきますので、納得いく答えを用意しなければいけません。・・・とは言っても学生が一枚上の場合もありますので、そんなときは逆に「すいません・・・教えてくだしゃい。」と、素直に頭を垂れて掟破りの逆講義を受けることもあります(笑)←笑っている場合じゃない!!泣泣

 

さて、先日地元の中学生乙女から素晴らしい着眼点をもった質問を受けました!
 
「ねぇーー!先生!なんで着物を着るのを尊敬語で召すって言うのですか?食事も召すでしょ?食べ物と着るものってなんか違うと思うのですが・・・?」
 
これですよ!これっ!母国語を知り、先人の思いに気づき、この国に生まれてよかったと誇りを持つために必要な過去からのクイズを解こうとする意思びっくりマーク
 
ご存知のとおり、召すは「食べる」の尊敬語で、「どうぞ召し上がりください」といいますよね!
 
対して着物や風邪は「召されませんように」「召してください」といいます。
 
召すは元来「飯(めし)」が動詞化した言葉です。
 
ここで面白いのは、「めし」と言った場合、すでに炊き上がった状態を指し、室町時代以前は、お米の状態を「飯(いい)」と発音し、これを区別していた点です。
 
次に表現を変えて「飯上げる」とすると、なんとなく情景が浮かんでくるかと思います。
 
飯は「お供え物」で、これを祭壇に「上げる」のですから、これって神事の光景を言葉にしたことに気づきますねウインク
 
いまでも「あげあげで行こう!」なんて言うのも、高い場所へと昇っていくという意味ですので、ちゃんと遺伝していることがわかります。
 
では着物や風邪の「召す」ですが、ここでは「上がる」という言い方はカットされています。
 
実はこの「召す」・・・・飯(めす)と元とした言葉ではあるのですが、時代とともに「食べ物」だけではなく、「あなたの所有物にしてください」というもっと大きな意味へと変容していったのです気づき気づき
 
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したがって着物などに使用する「召す」は「目す」を源とする言葉となり、目にする=見る=身に付けるというニュアンスへと別路線へと変わっていったのですウインクウインク
 
だから着物は召してください、風邪は召されませんようにと、ここでは「上がる(=神様にお供えする)」は不要なのですネ飛び出すハート
 
でも!あくまで召すの源泉は同じであり、これを証明する表現もちゃ~~んと生き続けているのです。
 
それは結婚式などで「召しかえ」・・お召かえといいますが、この場合「お」は不要だと・・思う・・。
 
接頭に「お」を付けるのであれば「お着替え」が正解じゃないのかな~~。
 
さて、「召しかえ」と言うのは、やはり高い立場の相手に対する尊敬語ですから、「上がる」はつけませんが、事実上、それを意味していることがよくわかります気づき気づき
 
もっと深堀すると、そもそも「尊敬語」とは「対象を尊び敬う」という意味ですので、先人がいかに自然や先祖を敬っていたのかが言葉から窺い知ることが出来ます。
 
子供にとって両親は「御敬う対象」なので「御敬(おや)=親」飛び出すハート
 
敬われる対象は、やはりこの国の文化やアイデンティティを愛おしむ心をお子様に教えてあげてほしいなって思います照れ照れ