幼少時、夏休みに入ればガンプラを買うために整理券をもらいに早朝から自転車をこいで模型店に行った記憶が今でも鮮明に残っています。
昭和50年代後期の夏休みと言えば、まずは前夜に仕掛けた罠にカブトムシやクワガタがかかっているかを確認し、次にマンモスマンション群のところどころでラジオ体操に参加。←当時はこれが大嫌いだった~~
テレビ番組はといえば、お昼から心霊写真特集などを放送していたのだから今では考えられない!見なきゃいいのにやっぱり見てしまって、眠られなかった
そんな中、たまたまつけていたワイドショーで「幻の生き物 ツチノコを探せ!」というコーナーを見たわたしは、以後一週間だけツチノコの虜になり、虫は無視して←こんなことを言うのは、じいさんになった証拠だな・・・ツチノコを探しまくった・・・が、当然、蛇とトカゲしか捕獲出来ませんでした~~
昔、図鑑でみたやつ!!!(画像はお借りしました)
しかし、現職に着き、国史研究部署に配属された私は、ツチノコという名称は「槌の子」が由来であると知りました。
「槌(つち)」とは現在でいう「トンカチ」の元祖みたいなもので、藁(わら)やお肉などを叩く農耕具の一種。
つまりツチノコは、木槌に形状が似ているから・・・・って理由・・・ってだけで終わったら面白くないですね!!
そもそも、木槌の形状はものを男性の象徴に形状が似ており、槌という名称は古事記に登場する「ノヅチの神」がもとになっております。
話がちょっとそれますが、私たちは普段の会話で「それでね」「そうだよね」といったように語尾に「ね!」をつける習慣をもっていますネ!
これって実は「根」の意味で、言葉一つとっても、そこには大地に根ざす木々のように、文字通り「根拠=自分と相手との信頼関係」があって会話がなりたっている(=すごいでしょ!成り立つという言い回しも植物の生成に関連しているんですから!)ことを発音しているのです 英語で言えば「トラスト ミー」=「ね!」といったニュアンスでしょうか。
先人にとって根から芽を生み出すことが出来るのは女性の尊い力であり、大地は女性、そこに種を植える役割は男性とされ、木槌を振る行為は子孫繁栄の神事と尊ばれました大黒様はその典型ですね。
さて内容は更にディープになります・・。
男性の力は新たな生命の種を「根」となる大地jへと埋めることです。
これを言い換えれば、男性の能力とは次の世代へしっかりと命のバトンをつなげること・・・。
したがって先人はこれを「命を(伝)え(地=血)をつなぐ」行為であることから「伝地(つち=土・槌)」と言ったのです
「つ」が「伝」でる証として、「蔦葛(つたかずら)」という植物は好例でしょう!
蔦(つた)は延々と大地を張ったり木々に巻き付いたりする様子から、生命の伝令の象徴として、そのまま「伝(つた)=蔦」となったのです
まぁー更に遡れば・・・←もういいわ!!!!!!!!
・・・・といった具合に、国史や語学、考古学などの点と点をつなげていくと「ツチノコ」という存在が「大地=母性」と「槌=父性」から誕生した「子」すなわち龍神信仰ともどこかで重なった幻の存在って捉えると、とてもロマンを感ずると思うのですが如何でしょうか?
ツチノコの正体とされる青舌トカゲの写真。う~~んこれじゃないって信じたいっ!