♡「緑(みどり)色」に託した先人の思い♡ | ♪ILL be right here♪~♡あなたに言の葉の処方箋♡

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~何気ない言葉の中には貴女に知ってもらいたいメッセージが沢山込められています。学校では教えられない和の伝言をここに綴ります♪~

我が国では昔から「緑(みどり)色」に若々しさと生命の連続性を感じていましたやしの木やしの木

 

みどりとは「瑞(みず)瑞しさ」の変容で、清浄さと生命感を意味します。

 

今この時期は全国的に「夏越(なごし)神事」が行われておりますね!

茅萱(ちがや)で作った大きな輪をくぐると、健康で真夏を乗り越え、来るべき収穫の秋を迎えることが出来るとの祈りが込められています。

やはり茅萱(ちがや)も緑やしの木やしの木ですよネ!

 

ここで大事な点は、緑は緑でも「樹種」がとても多様な点です。

 

今紹介した「茅萱(ちがや)」に限らず、正月は「松」、祭りでは「榊(さかき)」中部地方などは「椎の木の小枝」なども神事に使用されます。

 

 

う~~ん・・・なんでこんなに樹種がたくさんあるの~~?って悩みそうですが、答えはいたって単純で、それは皆様それぞれがお暮らしになる地域の気候風土にあわせたチョイスだからなのですウインクウインク

 

樹種が気候風土であることが理解できると、も~~っと重要な観点に意識が働いてきます・・・。

 

それは・・・「これらすべてに共通する緑(みどり)色なるカラーが意味する感性って一体何なの?」という点ですはてなマーク

 

考えてみれば、ネットも電話も通信手段が何もない古墳時代に、移動だってままならない日本列島で、どうして緑=生命の連続性という共通概念がすでに存在していたのでしょうか?

 

おそらくは更に往古から緑への概念は存在し、長い時間をかけて列島を縦断していったのでしょう・・・。

 

すなわち、それが松にしろ榊にしろ、椎にしろ、それはあくまで気候風土の産物であった、もっと大事なことは「どんなに寒とも、積もった雪の中でじっと耐えながら新たな芽を出し、春や夏の日差しを浴びながら再び緑色の葉を伸ばし、次に世代に命のバトンタッチを行う。こうした自然の行いに屁理屈などなく、その生き様こそが生命としてもっとも妥当な生活様式なんだ・・・すなわち樹種はなんであれ、常緑こそが、日本人の民族性ウインクウインク」という文化の根源、共有と共感が根付いていったのです飛び出すハート飛び出すハート

 

いろんな意見が飛び交うご時世ですが、往時の人たちの常緑=生命の連続性の象徴という発見と伝承について、それを否定する人はいないと思います。

 

人口減が加速し続ければ、子や孫の世代の先に待ち受ける「この国の末」を迎えたとき、彼らは私たち世代に対してどんな思いを持つでしょうか?

だからこそ、「人生大事な時は、今この一瞬一瞬の生き様」という言葉の本義を正確に理解し、一人一人の生活が他者を幸せにする行動に繋げていかなければならないと思うのです飛び出すハート飛び出すハート

 

 

ちなみに今月は「文月(ふみつき)」といいますね!これは(生命の種が私たちの働きと自然の作用によって)「穂に実が付き始める=穂実(ほみ)月が変容した語。

 

先人が何を思い、何を私たちに託したがよく解る月名なのです・・・。