世界的な俳優でありアーティストのレスリーチャンを想う日にお招きいただき、恵比寿ガーデンホールへ伺わせていただきました。


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自分の名前入りで記念にいただいたクリスタルの折り鶴は、レスリーチャンの歌う声と共に色鮮やかに変化しながら回り続ける…という素敵な贈り物で感動しました。


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レスリーチャンというアジアを代表するトップアーティストと共に過ごした時間。


僕は、ずっと忘れない…。


色鮮やかな闇の世界を感じるような斬新な香港映画にはまっていた時、あの連日連夜DVDをみていた16年程前のある日、東京でレスリーチャンのコンサートがあるから観に来ない?という突然の連絡が…。


もしかしたら、レスリーチャンに会えるかもという今まさにこのタイミングに素敵なチャンスが舞い込んできました。


東京国際フォーラムでの来日コンサート。


レスリーチャンの映画の中でみていたどこか退廃的で魅惑的で感情を鮮やかな色で表現したようなアーティスティックな魅力を感じました。


コンサート終演後、楽屋で初めての挨拶をして、そのあとすぐ大阪のコンサート後のホテルでの再会で共演の話をしました。


その頃の僕は、バレエ界以外に芸能界での活動もスタートさせ、バレエという西洋文化を日本で広めるには、エンターテイメント性の力が必要だと、新たな自分探しの旅に出ようと決めたばかりでした。


そんな人生において重要な時期に彼と出会うことになりました。


ラストシングル『夢到内河』の香港でのミュージックビデオ撮影。


監督も、演出も、出演も、自らこなし全て独自の世界を映像の中に落とし込んでいく…。


古いライブハウスのような場所で踊る、そして、倉庫のような大きな撮影場所で、芸術的なクリエイション…。


『光、影、風、水、羽、色、音、空気…』


香港的な感性にはまっていた自分が求める世界観がそこにありました。


そして…


香港コロシアムのラストコンサートで六日間の共演。


香港でのリハーサルも撮影と同様、斬新でクリエイティブな時間でした。


彼が監督演出して歌い、僕が振付して踊る。


彼の歌う心情を描く舞台は、アーティスティックな世界に人間的な温かさも生まれていました。


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八千人の観客の前で六日間の共演は、僕の人生において永遠に忘れられない素晴らしい時間となりました。


ラストシングル『夢到内河』のミュージックビデオが今でも映像作品としてしっかり残っていることは、僕の大切な宝であり、あの頃の自分が鮮明に思い出され、自分をみつめ直す大事な時間をくれています。


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親愛なるレスリーチャンにこれからもずっと心から感謝し続けます。そして、またいつか共演する時が来ることを願っています。


西島数博