バレエコンクールのドキュメンタリー映画『ファースト・ポジション』について…。



バレエコンクールで未来の夢を叶えるため、努力を続ける若い才能は、純粋に美しく情熱的にキラキラと輝いています。わたくしもコンクールの審査員をさせていただいておりますが、いつも心がワクワクします。しかし、あまりに完成している踊りには、魅力を感じなく…。



人間の創る芸術だからこそ、人間らしい未完成さや、未熟さがあって良いと僕は思います。未完成だからこそ創造して、努力をする。ロボットのように完成や完璧を求めるのではなく、人間として伝えられる魅力を『dance→踊り』でシンプルに伝えたい、そこに一番大切なメッセージが含まれているのだから…。
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この映画に出てくるバレエを辞めたくなった一人の男の子に僕は一番魅力を感じます…。



プロのバレエダンサーになることだけが幸せではなく、バレエをやって良かった、バレエに出会えて良かった、と思える時に幸せを感じてほしいと思います。