天皇杯4回戦①
とりあえずヴェルディの観戦記です。
一昨日とは違いスタジアム観戦なので一昨日ほど詳しくは書けませんが、ご勘弁を
スターティングメンバー
東京ヴェルディ
GK 高木
DF 福田、富澤、那須、服部
MF 菅原、福西、柴崎、飯尾
FW ディエゴ、平本
サンフレッチェ広島
GK 佐藤昭
DF 森脇、ストヤノフ、槙野
MF 李、森崎和、青山、服部、柏木、森崎浩
FW 佐藤寿
ヴェルディは最近利用しているディエゴFW作戦。
しかし、昨日はいつもより下がり気味だった。
感じとしては平本1トップ、ディエゴ&飯尾2シャドー。
中盤は3ボランチで、福西と柴崎がややオフェンシブ。
基本的にはいつもと同じ形。
現在考えられるベストメンバーと言って良い布陣で望む。
この試合注目すべきは、CBのカンペーこと富澤。
土屋の負傷で替わって久々のスタメン。当然気合が入ってた様子。
そして、もちろん広島の柏木!!日本を代表すると言っても過言ではない、若き天才プレーヤー。
特に今日は2ndストライカーでもなく、MFでもなく、バイタルエリアでのプレーを心がけていた用に見える。
彼のひらめきが最大限に生かされるポジションである。
前半開始から、ヴェルディは動きが堅く、なかなかパスが回らない。
そして、それ以上に広島の動きがいい。
シドニー五輪代表 森崎ブラザース
アテネ五輪代表 青山
日本代表 柏木
と年代別の代表を経験している選手が中心となり、中盤で細かく速いパス回し。
狭いスペースでのワンタッチでの繋ぎは見事の一言!!
サイドには運動量豊富な服部、李が控え、中盤にDFを集中させておいて、サイドへ大きな展開が続く。
ヴェルディのDF陣はボールの奪いどころを失い、追いかけるだけのDFに終始してしまう。
逆に攻撃面でも広島の速いプレスに苦しみ、ボールを繋ぐことができない。
ボールが繋がらなず、攻撃が続かない
↓
DFラインが押し上げる時間がない
↓
奪われても中盤でプレスが効かない
↓
全体的に中に集まったら外へ展開される
という悪循環を繰り返す展開に。
ヴェルディのラインコントロールも良くはなかったが、これだけのパスサッカーをいとも簡単にやってのける広島を褒めるべきかもしれない。
彼らの技術力は高く、ヴェルディの中盤の選手と比べても、個人能力で上回っていることは明らかである。
ピッチ中央に4人の選手が密集していて、下手をすれば、逆にお互いのスペースをつぶしてしまう危険性があるなか、常に小さなトライアングルを作り、狭い中盤でも、出しどころに詰まらない。
基本的なことだが、パス&ゴーを繰り返すことによって、効果的にスペースを生み出し、正確にパスを繋いでいく。
チーム全体の共通意識と、当たり前のことを当たり前にこなす正確な基礎技術があってこそ作り上げられるパスサッカーである。
またパス回しだけでなく、1トップの佐藤は彼の持ち味でもある裏への飛び出しを常に狙っている。
ショートパスだけに山を張ってディフェンスしていると、突発的にロングボールを使ってきたりもする。
サイド攻撃、中央突破、ロングボール。
広島は、これがJ2のチームなのか?と思うくらい攻撃のバリエーションが豊富だった印象を受ける。
また、守備に関しても、前線の3人を3バック+ダブルボランチでマークを受け渡しながら徹底的に封じ込む。
ディエゴ、平本らヴェルディ攻撃陣には焦りと苛立ちがつのる。
結局前半はヴェルディの悪さと広島の良さが目立った展開となり、ロスタイム。
広島DFストヤノフとディエゴの小競り合いから、ディエゴが相手を突き飛ばしてしまい、一発退場。
ヴェルディはますます不利な展開へと陥っていく。
ここで前半終了。
ヴェルディは10人で戦う後半へ向けて、ハーフタイムでの修正が鍵となる。
柱谷監督の手腕が問われる試合となった。
②へ続く
青とオレンジの決勝戦③
後半ロスタイム 攻め急いだ清水は自陣内のスローインを不用意にカットされてしまう。
そのボールが金崎に渡り、金崎はすかさず中央でフリーのウェズレイへ!!
決定的なチャンス。キーパーと1対1になる。
これをウェズレイが落ち着いて決める。
2-0
試合を決定付ける1点が入る。
しかし、最後まで清水は諦めない!!
青山を前線へ上げて、パワープレーに出る。
しかし、ゴールまでのあと一歩が遠く、ネットを揺らすことはできない。
そして、ロスタイムも5分を過ぎた時。
吉田主審のホイッスルが鳴り響く。
試合終了!!
白熱した戦いに終止符が打たれた。
史上初、地方チーム同士の決勝戦は、青い新星、大分トリニータが制し、九州勢初のビッグタイトルを手にした。
九州から詰め掛けた1万人のサポーターを前にカップを掲げる大分の選手は皆喜びを爆発させていた。
喜びにわく大分の選手、スタッフ。
悲しみにくれる、清水の選手達。
決勝戦には常に喜びと悲しみが描き出される。
これは勝負の常であり、サッカーの、スポーツの本質でもある。
嬉し涙を流せるのはたったの1チームだけ。
負けたチームは全て悔し涙を飲む。
その悔し涙にも、嬉し涙にも、一つ一つのストーリーがある。
大分にも県リーグから上り詰めるまで様々な苦労があり、多くの悔し涙を流してきたことであろう。
「チーム、スタッフ、サポーターが国立まで連れてきてくれた。」
インタビューで怪我から復活した高松が発した感謝の言葉は、その長い長いストーリを物語る一言だったと感じた。
以上、
明日は我らがヴェルディの天皇杯船出です
久々の西が丘
もう今から楽しみでなりません≧(´▽`)≦
大分に追いつけ追い越せの勢いでJ2広島を圧倒したいですね
青とオレンジの決勝戦②
後半開始と共に攻勢に出たのは清水!!
後半1分 相手陣内でボールを奪った清水は、勢いそのままにカウンター決定的なチャンスになるが、ゴールには繋がらない。
これを機に、清水が序盤の主導権を握る。
トリニータ陣内での展開が続く。
しかし、トリニータも最後の一線は譲らない。
攻められ続けても集中力を切らさないDF陣にも勝利への執念が伺える。
15分 守備一辺倒だったトリニータにもチャンスが訪れる。
左サイドの藤田からファーサイドへアーリークロス。
高松が身体を張ってポーストプレー。落としたボールをペナルティエリア手前からウェズレイが強烈なシュート。
このシュートが枠をとらえるが、山本がワンハンドでかろうじてCKへ逃れる。
このチャンスからゲームは再び拮抗した展開へ。
20分頃から徐々に両チームにも疲れの色が見え始める。
特に大分のMF陣ではホベルトなど、足をつる選手の姿が目立ち始める。
23分 ついに試合は動く!!
右サイドに流れた金崎にボールが渡る。
そのまま直接ファーサイドへセンタリング。
このボール岩下がクリアに向かうが、その上を飛び越すかのようにジャンプしたのは大分高松!!
得意のヘディングを叩きつける。
山本の指先をかすめボールがゴールへ吸い込まれる。大分先制!!
高松がゲームキャプテンとしての意地を見せる。
直後にエスパルスは選手交代。
児玉→市川
山本→マルコス・パウロ
岩下が左サイド、市川が右サイドに入る。
右サイドが市川、マルコス・パウロのコンビになる。
マルコス・パウロが中盤絞り目で基点になり、開いたスペースを市川が駆け上がる。
清水がチャンスを掴みかけるが、大分DF陣が数的優位を保ったDFでチャンスをつぶす。
37分、清水と大分、両チームとも攻撃的な交代
清水
枝村→矢島
大分
高松→デカモリシ
選手交代から清水がペースを取り戻す。
38分 替わった矢島がペナルティエリア内で相手を背負ったまま上手くターン。
逆サイドへコースを狙ったシュートを放つが、これはわずかに右にそれる。
攻める清水。
守る大分。
ゲームは終盤へ向けて白熱した展開へ!!
③につづく…