西村賢太命日、金沢にて | 西広ショータオフィシャルブログ「Life Beats」

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昨日2月5日、小説家西村賢太命日。

名古屋から高速バスに乗り金沢へ、石川近代文学館で開催「西村賢太が遺したもの」を目指す。

気味の悪い色の空の下バスは走り、金沢駅に着いた頃には、雪に変わりあっという間に積もった。香林坊行きのバスに乗り、石川近代文学館へ着くと、なんと館は地震の影響か、休館中になっていた。


唖然とした。

しかしこの間抜けさがまさに「三文歌うたい」と呼ばれる由縁である。いや、まじで。


この日の為に3日間がんばった。

ツアー中ポケットにはいつも西村賢太本が入っていて、金沢に着くまでに読み切って、金沢に着いたら次の一冊を買うのだと意気揚々でいた。


ポケットには読み終えた一冊、急に賢太ロスに襲われ雪の降る中、本屋を探した。


どこの本屋ももう読み終えたものしかなく、4軒目でやっと、まだ手を出してない2冊を発見し購入、少し落ち着きを取り戻す。


雪って傘をさすのどうか悩む、気付くと濡れている。バスを使い、今夜泊まるゲストハウスへ。ひとり部屋に二段ベッドがある、初めてのゲストハウス、意外といいかも。

七尾市にある西村賢太の墓へ行く考えも過ったが、今は自粛を選ぶ。

ぼんやりと上段ベッドの背中を見つめながら、石川近代文学館「西村賢太が遺したもの」延期が決まったらリベンジを誓う。


翌朝、雪は止み青空、雪解け水が雨のように降って輝く。

せっかくなので冬の兼六園へ、その後バスで駅へ。


駅には被災地にむかわれる方々だろうか、プラカードを持ち大きなリュックを背負った団体を見かけた。昨夜も食事の際、役所の方々だろう、災害の補償のことなどを話されていた。


自分はふらふら何をしているんだろう。せめてもの気持ちで能登の酒を求めるもみんな同じ気持ちなんだろう在庫はなし、金沢市の酒「加賀鳶」を土産に選び、コンビニで西村賢太記事の載る北國新聞を手にし、新幹線にてふたたび東京を目指す。